2021年下期に検討すべき米国株5銘柄
期待の米国株1:全米株式バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)
まずは、全米株式バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)です。
中小企業を含む米国上場企業約3,800社に連動するETFですね。経費率も0.03%と格安で、運用資産残高も米国ETFトップ4位の流動性を誇っています。まずはVTIを米国株投資の中心に据え置けば安心という銘柄です。
楽天証券であれば、VTIの買付手数料は無料です。ただVTIは1株購入するのに約2万5,000円必要なので、投資金額にそこまでの余裕がない人は、投資信託の楽天・全米株式インデックス・ファンドであれば100円から購入可能なのでオススメです。
期待の米国株2:アルファベット(GOOGL)
続いての注目銘柄は、主にグーグルのサービスを提供しているアルファベット(GOOGL)です。
新型コロナによって失速している経済は、いま本格的な回復局面へ突入しています。
コロナワクチンの集団接種が完了すれば外食はもちろん、旅行やエンタメも本格的に再開しますよね。
人々の消費が回復すれば、企業も広告活動を本格的に再開します。そうなると広告が売り上げの約8割を占めるグーグルには追い風です。
実際、新型コロナワクチンが承認された2020年末以降、2021年の年初来株価推移を見てみると、GAFAM(IT5社=Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)の中では、Googleの上昇率は約47%とダントツの1位です。
期待の米国株3:バンガード・米国グロースETF (VUG)
もし金融相場から業績相場へと移行していく中で、グロース銘柄に分散投資したいなら、米国グロースETF (VUG)が検討に値します。
VUGは、米国大型グロース株、約270銘柄の時価総額加重平均に連動するETFです。EPS(1株当たり純利益)の成長予想とEPS過去3年実績や、売り上げ成長の過去3年実績、さらには、純資産利益率から投資対象を決めます。
グロースETFはインベスコQQQ 信託シリーズ1(QQQ)も人気がありますね。QQQはナスダック100指数に連動しますが、これはハイテクを中心に金融を除く100銘柄に分散投資するETFです。
2010年代は、まさにハイテク株が急上昇しました。ただ、これから2020年代も同様にハイテクが伸びていくのかは分かりません。
VUGであればハイテクが伸びればハイテクに、別のセクターが伸びればそのセクターに連動して投資してくれるので安心です。
期待の米国株4:プロクター・アンド・ギャンブル(PG)
もし、より安定した運用を望むのであれば、ディフェンシブ株の王様プロクター・アンド・ギャンブル(PG)がオススメです。
2020年2月末に始まったコロナ・ショックでS&P500が34%暴落した一方で、P&Gはマイナス19%と限定的な下落にとどまりました。
P&Gは59年もの連続増配記録を誇る上に、129年も配当金を支払い続けている実績もあります。これぞまさにバリュー株たるゆえんですよね。2021年7月上旬現在の配当利回りは2.56%です (出所:Yahoo! Finance英語版)。
期待の米国株5:マイクロソフト(MSFT)
値上がりも配当も両方いいとこ取りを狙いたい! そんな欲張り投資家におすすめの銘柄がマイクロソフト(MSFT)です。
10年前の2011年、S&P500時価総額トップ3は、1位エクソン、2位アップル、3位マイクロソフトでした。2001年のトップ3は、1位GE、2位マイクロソフト、3位エクソン。
そして、2021年6月22日、マイクロソフトの時価総額は2兆ドル(約221兆円)に到達した史上2番目の米上場企業として歴史に名を刻みました。
さらに同社は20年以上にわたり、S&P500時価総額トップ3を維持している唯一の銘柄です。現在のマイクロソフトの配当利回りは0.81%。決して高配当ではありませんが、11年連続で増配しています。