米国高配当株2:エジソン・インターナショナル(EIX)
傘下に、米国大手電力会社の一つである南カリフォルニア・エジソン(Southern California Edison[SCE])や、グローバルエネルギーアドバイザリー企業であるエジソン・エナジー(Edison Energy)を抱える持株会社です。
南カリフォルニア・エジソンはカリフォルニア州を中心に135年にわたって電力を供給し続け、エジソン・エナジーはコスト削減やエネルギー効率化、再生可能エネルギー導入アドバイスなどの事業を展開しています。
時価総額は222億ドルで、日本円で約2兆4,400億円となっています。
事業の注目ポイント
会社の事業構成は電力会社運営事業(南カリフォルニア・エジソン)と、非公益事業セグメント事業(Edison International Parent and Other)に分かれています。
南カリフォルニア・エジソンが電力供給を行っているカリフォルニア州では、GHG(温室効果ガス)排出量を削減し、2045年にカーボンニュートラルを達成することを目標としています。
そのため、南カリフォルニア・エジソンでは「Pathway 2045」というカリフォルニア州がすすめるGHG排出量削減目標を実現するためのロードマップを作成し、それに沿って、よりクリーンエネルギーを作り出す企業へと変革を進めています。
競合他社
競合他社として、同様に米国の各州に電気を供給するファーストエナジー(FE)、アヴァングリッド(AGR)などの公益事業銘柄が見受けられます。
株式の注目ポイント
株価は昨年2020年の高値まで回復していません。配当は2004年以降、連続増配中です。
カリフォルニア州では毎年のように山火事が発生しますが、2020年は東京都の4.2倍にあたる山林が焼失するなど年々被害が大きくなっており、それに伴う費用負担が重くなったことも株価の上値を重くした要因の一つでした。
これについては、エジソン・インターナショナル側も山火事のリスクとなり得る送配電網を強化するなど、山火事発生リスクを減らすことに努めており、今後もカリフォルニア州と協力して対策を行っていく予定です。
業績動向
2021年4月27日開示の四半期決算ではEPSは市場予想を上回りましたが、売上高は市場予想を下回りました。EPS・売上高ともに前年同期を上回っていますが、株価は前年同期と同程度の水準で推移しています。
株価の戻りが遅い要因として2020年5月の株式募集による希薄化の影響もありますが、今後の山火事対策などが業績拡大にプラスに働くことによって、それによる株価の値上がりが期待されます。
次回は7月29日に四半期決算の開示予定ですが、市場予想を上回る数字を出せるか注目です。
注意点
仕方のないことではありますが、山火事による業績への影響には注意が必要です。
株価動向、配当利回り
配当:2.65ドル
配当利回り:4.51%
株価:58.68ドル(約6,400円)
権利落ち日は7月上旬予定(権利実施は7月下旬予定)です(2021年6月14日時点で未確定、昨年を参照)。
配当は2.65ドル、配当利回りは4.51%、株価は58.68ドルで約6,400円から購入できます(2021年6月14日時点)。
2018年以降の最高値は78.20ドル、最安値は44.47ドルです(終値ベース)。