今後の注目点

 今回のFOMCは、FRBのハト派色に変更なしと、市場に安堵を与える内容でした。しかし、これで、米長期金利上昇への不安が払しょくされたわけではありません。今年の後半、米景気が過熱するリスクもあるからです。

 ワクチン効果で米経済が正常化に向かうタイミングで、1.9兆ドル(約200兆円)の財政出動が行われると、米景気が過熱するリスクを指摘する声もあります。

 過熱リスクがさらに高まれば、米長期金利やインフレリスクの上昇を通じて、金融緩和に終了圧力がかかる可能性はあります。引き続き、米長期金利の変動から目が離せません。

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