日経平均先物(3月限)は日経平均とほぼ同値で推移

 まず、参考まで、3月9日(火)の、日経平均と日経平均先物(3月限)の動きを示した、以下3つのチャートをご覧ください。

<日経平均と日経平均先物(3月限)の日中足:2020年3月9日8:45~15:15>

◆3月9日・日経平均

◆3月9日・日経平均先物(3月限)

◆3月9日・日経平均および日経平均先物(3月限)

(出所:上記3つのグラフはすべて、楽天証券経済研究所作成)

 ご覧いただくと分かる通り、株式現物と日経平均先物の売買が両方ともできる時間帯(9時~11時30分、12時30分~15時)、日経平均と日経平均先物(3月限)は、ほぼ同値で動いています。

 日経平均先物(3月限)の理論値が日経平均とほぼ同値なので、当然です。ただし、日経平均先物(3月限)が売買できるのは、3月11日までです。日経平均先物(3月限)は3月12日に計算されるSQ値によって清算されて消滅します。

 3月12日以降は、「日経平均先物」といったら日経平均先物(6月限)のことを指すのが普通となります。日経平均先物(3月限)が売買されている間は、出来高も少なく注目されませんが、3月限が消滅する3月12日からは6月限が主役(中心限月)となり注目を浴びます。