夜明け前が一番暗い

 過去の経験則では、みなが弱気になったところから回復が始まっています。以下は、近年の事例です。

【1】1998年の世界景気後退(新興国危機)
 中南米・アジアの通貨危機が、ロシアにも波及。景気好調が続いていた米国景気も悪化の兆し。1999年は世界恐慌になると言われました。ところが、実際には1999年から世界景気は回復に向かいました。

【2】2001年の世界景気後退(ITバブル崩壊)
 ITバブル崩壊で世界景気の後退が続く中、9月11日に米国で同時多発テロが起こりました。ITバブル崩壊に同時多発テロが追い打ちをかけて、2002年は世界恐慌になると言われました。ところが、実際には2002年から世界景気は回復しました。

【3】2008年の世界景気後退(リーマン・ショック)
「100年に一度の不況」と言われ、不況の長期化が予想されていました。ところが、実際には2009年4月から世界景気は回復しました。