今日は、9月28日までの間、日経平均先物(12月限)を見る上で、注意すべき点を解説します。

日経平均先物の夜間取引は、翌日の日経平均を先取りすることもある

 朝、東京証券取引所が開く前に、「CME(シカゴ)日経平均先物が(前日の日経平均株価終値と比べて)大幅安」というニュースを聞くと、ヒヤリとします。その日の日経平均が大幅に下がって始まることが多いからです。

 逆に、「CME(シカゴ)日経平均先物が大幅高」と聞くと、期待が高まります。その日の日経平均が大幅に上昇して始まることが多いからです。

 通常、日経平均先物(期近)の理論値は、日経平均とほぼ同値です。したがって、「CME日経平均先物が、(前日の日経平均終値より)155円安い」と聞くと、「今日の日経平均は155円くらい下がって始まる可能性がある」と解釈する人が増えます。普通は、その解釈で問題ありません。

 例外として、9月11日(9月のSQ後)から9月28日(9月の権利つき最終売買日)の間に、日経平均先物(12月限)を見る場合だけ、見方が異なります。