3:経済は終わるわけではないことを確認する

 そしてこれから、あなたがその目で見守ってほしいのは、「経済は回復をする」というストーリーです。今起きている回復相場は早すぎると見て、マーケットは下がり直すこともあるかもしれません。

 しかし、経済は全てが死に絶えるわけではありません。飲食店の売り上げが落ちた分は、スーパーなどの小売店の売り上げ上昇にもつながっています。この数カ月の旅行や移動の制限は、いつかの旅行や移動の需要回復としてはね返ってくるはずです。

 店舗の売り上げが落ち込み、賃貸料が下がったり、空きテナントが増えることもあるでしょう。しかしECサイトの売り上げは大幅に向上しましたし、空きテナントに入ったお店が新しいムーブメントを起こすこともあるはずです。

 私たちが生きて人生を営んでいる限り、経済が死に絶えることはありません。もちろん落ち込みと回復は完全な一対になるわけではありませんが、トータルとしては回復の道を歩み始めます。

 ぜひ、ここからのマーケットの回復の道筋をたどってみてください。それは将来、「○○ノミクス」と呼ばれることになる株価回復の流れを追うことでもあります。

 もちろん、ただ傍観するだけではなく、あなたの投資資金もマーケットに託して、資産の増加という形でも経済の回復を実感できるといいですね。

――さて、3つの視点で、これからの投資スタイルについて考えたいことをまとめてみました。

 これからも投資について考えていくことはたくさんありますが、少しだけ雲が晴れた今、ちょっとだけでも、考えてみてはいかがでしょうか。