2:「次に下がったとき」も落ち着いて投資を続けられるようにする

 個人投資家は、大きな上げ相場と大きな下げ相場を経てようやく一人前になります。それまでは、「ヒヨッコ」とベテランにからかわれても仕方がありません。しかし、誰でも初心者である時期はあります。

 しかし、私たちは経験で成長することができます。初めての交際相手とつきあうときにいろいろ動揺していた人も、失敗を経て、他の交際相手とつきあうときのほうが余裕を持って振る舞えます。投資も同じことです。

 そして今、NISA創設以降、アベノミクス以降に投資を始めた人たちも、一人前になるタイミングがやってきました。一人前になった投資家は「次に下がったとき」に耐えられるようになります。

 過去、ITバブルを経験した人(失敗をしてもいい)はリーマン・ショックを乗り越えられました。リーマン・ショックを経験した人は、今回のコロナ・ショックを乗り越えられたはずです。

 そして「株価は大きく下がることもある」と同時に「株価は戻る」ということも身をもって学んだ人は、この経験を肥やしとすることができるでしょう。経験は何よりも落ち着き、先々を見る力になります。あなたは、いつか次にやってくる「××ショック」を乗り越える経験を得たのです。ぜひこれからも落ち着いて投資を続けていきたいものです。