NYダウ・日経平均・ドル/円は調整相場で乱高下か?

 NYダウ平均株価も日経平均株価も、日足を見ると強い売りトレンドはいったん収束した格好となっている。標準偏差ボラティリティとADXがピークアウト(天井をつけ下落)すると、「トレンド期とは逆方向にバイアスがかかった乱高下相場」となりやすい。現在の高いボラティリティレベル環境ではレバレッジを上げないこと。即刻、市場から退場になる可能性がある。ジェットコースター相場に参戦するなら、資産管理を徹底されたい。

NYダウ(日足)順張りの標準偏差ボラティリティトレードモデル 

 標準偏差ボラティリティが低い位置から上昇する場合は、相場が保ち合いを離れ強い方向性をもつシグナルとなる。一方、標準偏差ボラティリティとADXがピークアウト(天井をつけ下落)すると、トレンド期とは逆方向にバイアスがかかった乱高下相場となりやすい。
上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド±0.6シグマ(緑)

出所:石原順

日経平均(日足)順張りの標準偏差ボラティリティトレードモデル

 標準偏差ボラティリティが低い位置から上昇する場合は、相場が保ち合いを離れ強い方向性をもつシグナルとなる。一方、標準偏差ボラティリティとADXがピークアウト(天井をつけ下落)すると、トレンド期とは逆方向にバイアスがかかった乱高下相場となりやすい。
上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド±0.6シグマ(緑)

出所:石原順

 株式市場は経済ではない。世界の景気実態を正確に反映しているのは株式市場ではなく原油市場であり、いくらPKO(価格維持操作)を入れても最終的には原油市場が株価の先行指標となるだろう。