私が投資してみたいと考える7銘柄

 スクリーニングで選んだ銘柄に、機械的に投資するのは得策とは言えません。配当利回りが高い銘柄には、将来、減配になるリスクもあるからです。ここから、さらに絞り込む必要があります。証券会社2社(大和証券グループ本社・松井証券)について、私は投資判断を述べることはできませんので、この2社を除いた13社から選別します。

 私は、1987年から2013年まで、日本株ファンドマネージャーをやっていました。私がもし今、ファンドマネージャーならば買ってみたいと思う銘柄は、7銘柄あります。以下の通りです。

筆者がファンドマネージャーならば買ってみたい7銘柄

コード 銘柄名 配当利回り 業種 最低投資額
2768 双日 4.9% 商社 35,100
8002 丸紅 4.5% 商社 78,480
4005 住友化学 4.1% 化学 51,600
4188 三菱ケミカルHD 4.5% 化学 87,630
5020 JXTG HD 4.3% 石油 52,110
8306 三菱UFJ FG 4.3% 銀行 58,250
8411 みずほFG 4.4% 銀行 17,160
出所:楽天証券スーパースクリーナーより筆者作成
金額単位:円

 上記リストは、業種(商社、化学、石油、銀行)別に、色分けしています。上記より、複数の投資銘柄を選ぶ際、特定のセクターに集中せず、さまざまなセクターに分散投資した方が良いと思います。

 欧米の相場格言に、「1つの籠に、すべての卵を入れるな」があります。これは、投資において分散投資が重要という意味です。1つの銘柄、同じ業種の銘柄に集中せず、さまざまな業種に分散すべきと思います。

 三菱UFJ・みずほと、銀行が2つ入っています。私は、銀行に投資するならば、海外で収益を拡大させている3メガ銀行に限定すべきと考えています。日銀の低金利政策でダメージを受け、収益悪化が長引く地方銀行には、投資すべきでないと考えています。

 3メガ銀行では、三菱UFJ FGとみずほFGのほか、三井住友FG(8316)も、予想配当利回りが4.5%と高く、投資魅力は高いと考えています。ただし、三井住友FGは、最低投資金額が約40万円と大きいので、上記リストには入りません。3メガ銀行の中で比較すると、海外収益拡大で先行する三菱UFJの魅力が一番高いと判断しています。

 丸紅・双日は、総合商社です。丸紅は、今期(2020年3月期)の純利益(会社予想)が前期比3.9%増の2,400億円と、3期連続で最高益を更新する見通しです。双日は、今期(2020年3月期)の純利益(会社予想)が前期比2%増の720億円と、2期連続で最高益を更新する見込みです。ともに、資源事業の利益低下を、非資源事業の拡大によってカバーしています。

【もっと高配当株を探す!】
利回り3%以上を狙う!高配当株の選び方

▼もっと読む!著者おすすめのバックナンバー

10月31日:配当利回り4.8%!NISAは「高配当株」からはじめてみよう!
10月24日:人気株主優待「イオン」。3期連続の経常最高益を見込む。復活の背景に何がある?
10月3日:もしバフェットが日本株ファンドマネージャーだったら買うかもしれない株を探す