高配当株投資は、節税口座で

 私は、日本株は配当利回りや買収価値から見て「割安」と判断しています。不安材料があって割安なうちに、しっかり投資していくことが、長期的な資産形成に貢献すると思います。

 大型株で4%以上の利回りが出る「高配当株」から投資したら良いと思います。高配当株への長期投資には、売買益や配当金が非課税になるNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)口座を使うと良いと思います。つみたてNISAでも非課税投資ができますが、つみたてNISAでは投資信託にしか投資できません。個別株を買うには、NISAを選ぶ必要があります。 

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利回り3%以上を狙う!高配当株の選び方

18.9%の方が、NISAもつみたてNISAもやっていない

 昨年11月に実施した楽天DI(読者の皆さまへのアンケート調査)で、NISA・つみたてNISAの利用状況についてアンケートをし、2,900人超の回答をいただきました。結果は、以下の通りです。

2018年にNISA、つみたてNISAをしましたか?

出所:楽天証券、2018年11月時点

 近年、非課税で資産形成できる制度が、いろいろ増えています。利用可能な範囲で、しっかり使いましょう。

 利用できる節税手段があるのに、使わないのは、とてももったいないことです。「よくわからない、面倒くさい」とほったらかしにすべきでありません。

 NISA口座で、高配当株5銘柄(平均配当利回り5%)合計120万円に投資するとします。すると、年間6万円(120万×5%)の配当金が得られます。

 課税口座(特定口座)で投資すると、6万円の配当金から20.315%(約1万2,000円)の税金(源泉税)が差し引かれます(分離課税選択の場合)。6万円配当金が出ても、税引き後で受け取れるのは、約4万8,000円となります。

 ただし、NISAを使えば非課税なので、まるまる6万円を受け取ることができます。その差は大きいです。