優待弁護士・澤井康生さんプロフィール
Profile 澤井 康生(さわい やすお) 1994年早稲田大学政治経済学部卒業、警察官僚、警視庁刑事を経て2003年旧司法試験合格。秋法律事務所のパートナー弁護士、元警察官僚、ファイナンスMBA取得。もともとはJ-REIT(ジェイ・リート:国内の不動産投資信託)専門投資家だったが、優待の魅力にハマり、現在は、株主優待メインで優待グルメ生活を送る。無類の甘党。各種週刊誌などでも優待弁護士として紹介され、現在はラジオNIKKEIにも定期的に出演中。2022年、テクニカルアナリスト1次試験(CMTA)に合格。早稲田大学法学研究科博士後期課程に合格し、法学博士号を取得する予定。 |
急に冷え込みが厳しくなってきましたね! 気が付けば2024年もあと2カ月です。2024年は株価も乱高下し、優待投資家の方々もさまざまな影響を受けたことと思います。戦績はいかがでしたか?
今回は、銘柄数がかなり多い、12月優待銘柄の中からおすすめ優待銘柄をセレクトしてみました。今回も金券、外食、観光系などの優待をバランスよくかつ配当利回りも加味しながら選んでみました。2024年12月、今年最後の優待投資を楽しみましょう!
下記の数値は2024年10月29日終値時点の数値となります。 *株価/配当利回りは、楽天証券HPの会員ログイン後の銘柄ページより採用しておりますが、市況により変動するため、必ずご自身でご確認くださいませ。 |
1位:G-FACTORY(3474)
権利付き最終月:12月[信用銘柄] |
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外食向けの物件、内装設備リースなど提供する会社です。うなぎ専門店「名代 宇奈とと」中心に外食店事業も展開しています。
この会社の優待は以前はQUOカードだったのですが、2022年に一度優待が廃止され、その後、2024年になって再開した、「復活優待」です。しかも優待内容がグレードアップし、3,000円分の食事券となって帰ってきたのです!
100株で3,000円分の食事券がもらえます。「名代 宇奈とと」は、都内都心部を中心に、たくさんの店舗があり、うなぎ系のメニューも充実しています。優待弁護士もうなぎ大好きなので今回はこの優待をゲットし、食べに行きたいと思っています。
ちなみに株価は約700円前後と、それほど高くないので10万円以下の少額投資で優待食事券がゲットできる点もおすすめポイントです。
2位:大倉工業(4221)
権利付き最終月:12月[貸借銘柄] |
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合成樹脂フィルム大手で液晶向け光学フィルムなど新規材料部門を柱に成長している会社です。
優待品は優待弁護士が大好きなQUOカードです。100株で1,000円のQUOカードがもらえます。
ここまでは普通の優待QUOカード銘柄なのですが、大倉工業は配当利回りが約4%前後もある高配当優待銘柄なのです。高配当で、かつ優待QUOカードも付いているという意味で、最強の優待銘柄の一つと考えています。
3位:シークス(7613)
権利付き最終月:12月[貸借銘柄] |
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電子機器の製造受託国内トップで調達・組み立てまで一貫し、商社機能もある会社です。12月優待といえばこの銘柄は外せません。
優待品はVJAギフトカードで、100株で1,000円分のギフトカードがもらえます。信販系ギフトカードはQUOカードが使えないデパートやホームセンター、家電量販店、スーパーマーケットなど、幅広く使えるのでとても重宝します。
優待弁護士も以前、他の優待銘柄でもらったギフトカードを集めて子供の自転車を買った経験があります。有効期限がないのもいいですよね。さらにこの銘柄の特徴は配当利回り約4%前後と高配当な点です。
4位:魁力屋(5891)
権利付き最終月:6月、12月[信用銘柄] |
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「かいりきや」と読みます。優待弁護士は最初のころ恥ずかしながら「みりょくや」と思っていました(笑)。そうではなく首魁の「魁」という字ですね。
3大都市圏を中心に展開している、ラーメンチェーンを経営する会社です。屋号は「京都北白川ラーメン魁力屋」がメインです。
優待内容は100株で1,000円分の電子チケットです。最近優待を新設したばかりのニューフェイスなので、優待弁護士も今回初めて、この優待を狙いに行きます。
店舗については都内にも約20店舗展開しているので、使いやすいと思います。12月と6月の年2回なのもうれしいです。
5位:AI CROSS(4476)
権利付き最終月:6月、12月[信用銘柄] |
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SMS・チャットのプラットフォームを開発したり、データ分析や需要予測プラットフォームも提供している会社です。この銘柄はこのコーナーは初登場です。
優待品は、最近はやりの高額QUOカードで、300株で1万5,000円分のQUOカードがもらえます。しかも12月と6月の年2回優待なので、年間で3万円分のQUOカードがもらえます。
株価は1,800円台(2024年10月30日現在)なので、300株で約54万円の投資が必要になりますが、年間3万円のQUOカードは魅力的です。
最近はコンビニ食品も値上がりして、ランチでお弁当とドリンクとデザートを買うと、1,000円は軽くオーバーしてしまいます。いつも財布に入れている、1,000円分のQUOカードでも足りないことが多いので、高額QUOカードはぜひとも欲しいですよね。
ただし、高額優待によくいわれることですが、突然優待を廃止するリスクがないとはいえない点は注意してください(ちなみに「このないとはいえない」というフレーズは裁判所が判決でよく使う表現です)。
6位:ブロンコビリー(3091)
権利付き最終月:6月・12月[信用銘柄] |
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名古屋地盤で、炭焼きステーキなどを提供する、郊外型高価格レストランを展開している会社です。都内にも10店舗のお店があります。この銘柄は、今まで、食事券優待ということで紹介したことがありましたが、今回はお米現物の優待ということで紹介します。
優待品は、食事券のほかに新潟県魚沼産コシヒカリのお米現物を選ぶことができます。最小単位だと、200株で2キロのお米現物をもらうことができます。
2024年は、お米不足で、どこのスーパーに行ってもお米が売り切れという時期がありましたが、いつまたそのような事態が生じるか分かりません。そのため、今回は危機管理的な観点から、お米の現物がもらえる12月優待ということで取り上げました。ちなみに12月と6月の年2回優待なのもおすすめポイントです。
7位:ヒューリック(3003)
権利付き最終月:12月[貸借銘柄] |
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旧富士銀行の銀行店舗ビル管理から出発して、都区内の駅近接ビルを中心に好物件を所有している不動産会社です。
優待品は、これまた優待弁護士が大好きな、グルメカタログギフトです。300株で3,000円相当のギフトをもらうことができます。おいしそうなお肉や海鮮、フルーツなどから選ぶことができます。
この銘柄は、長期保有優遇制度があり、現在は3年以上継続保有だと、グルメを2点選ぶことができますが、2025年度からは300株以上を2年以上継続保有することにより、6,000円相当の商品(2点選択)への変更することが決まっています。
とりあえず2024年12月は現行制度のままなので、300株で3,000円相当のギフトをもらうことが可能です。なお、この銘柄は配当利回りも3%前後あるので、高配当優待銘柄に該当します。
8位:藤田観光(9722)
権利付き最終月:6月、12月[貸借銘柄] |
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目白にある「ホテル椿山荘東京」を運営していることで有名で、ほかにもビジネスホテルの「ワシントンホテル」や箱根リゾートも経営している会社です。
優待品は100株で宿泊、レストラン、レジャー施設の共通優待券10枚と、日帰り施設利用券2枚がもらえます。日帰り施設利用券は「箱根小涌園ユネッサン」や「下田海中水族館」で使うことができます。関東近県のリゾートが多いので週末にちょっと旅行するときに使いやすいと思います。
優待弁護士も、仕事と優待株投資と大学院での研究に追われる毎日なので、この優待券を使って箱根旅行でも行きたいです。なお、この銘柄は12月と6月の年2回優待なのもおすすめポイントです。
9位:物語コーポレーション(3097)
権利付き最終月:6月、12月[貸借銘柄] |
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食べ放題「焼肉きんぐ」が主力で、和食の食べ放題レストランやラーメン店も展開している会社です。
12月優待といえばやはりこの銘柄を外すわけにはいきません。「焼肉きんぐ」や「丸源ラーメン」など、みんなでワイワイ外食したくなるこの時期に親しみのあるお店が多いですよね。
優待品は100株でお店で使える3,500円分の食事券がもらえます。また、この銘柄は12月と6月で年に2回優待なのもおすすめポイントですね。
10位:OATアグリオ(4979)
権利付き最終月:12月[信用銘柄] |
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農薬と肥料の開発・製造をしている企業です。このコーナーで紹介するのは今回が初めてだと思います。
優待品は、100株保有で2,500円相当の自社製品(園芸用肥料セット)または2,000円分のフラワーギフト券です。
優待というといつもグルメとスイーツと金券ばかりに目がいってしまいますが、たまには園芸とかお花で癒されてみるのもよいかもしれませんね。ということで12月優待の最後は園芸製品がもらえるOATアグリオを紹介してみました!