為替相場が大きく動くには米金利の大きな変動が必要となるが、米10年国債金利は2月以降大きなトレンドが発生しておらず、インフレ率もさほど上がっていない。長期金利がレンジ横ばい相場の範囲を大きく逸脱していないので、ドル/円相場にも強いトレンドが発生していない。そのため、筆者も順張りトレードと逆張りトレードを併用して今年の相場に対処している。
米10年国債金利(日足)
11月3日に大阪で開催される「投資戦略フェア2018大阪」で、筆者は楽天証券の提供で講演するが、【石原順講演参加者特典】として楽天MT4版「逆張り売買シグナルのインジケーター」を“逆張り取引のサンプルモデル”として配布する。興味のある方は、ぜひ、ご来場ください。
投資戦略フェア大阪2018 楽天証券提供石原順講演参加者特典
楽天MT4版インジケーター「逆張り売買シグナル」 の見方
筆者は過去に以下のような逆張りモデルを使っていたが、投資戦略フェアでサンプルとして配布する<楽天MT4版石原順逆張りモデル>は、それを何回もバージョンアップしたものである。
ドル/円(日足)と逆張り売買シグナル
逆張り取引で成功するには、
- トレンドが発生しにくいコンディションの銘柄(通貨ペア)を取引すること
- ADXというテクニカル指標を使い、方法性のあるトレンド相場と方向性のないランダム相場を認識する
- システマティックな損切り注文を置いておく
という3点が重要である。
<楽天MT4版逆張りモデル>は、短期的な相場の天井と底の発見、すなわち、相場の転換点を捉えるための道具(トレードツール)である。
逆張りは相場に逆らってポジションをとる売買手法であり、ストップロスを置かないと大きな損失を被る可能性がある。それらに十分留意したうえで、使っていただきたい。逆張り取引は、あらかじめストップ注文を置いておくか、最悪でも「間違ったと思ったら直ちに損切りすること」が重要である。