中国の不安は長期化する可能性も

 恒大の破綻リスクは依然高いと考えられること、恒大以外の中国不動産大手も財務面で問題をかかえていることから、中国の不安は長期化の可能性があります。

 習近平政権が「共同富裕」を前面に打ち出し、IT大手・教育産業に加え、不動産業の締め付けを強化しつつある影響が、中国経済の成長を抑制する可能性があります。

国内消費は回復へ

 ワクチン接種率の上昇、経口治療薬の開発、感染減少、緊急事態宣言の全面解除を受けて、これから日本でも消費回復が顕著になると予想しています。

 岸田政権の評価は低く始まりましたが、評価が定まるのにまだ時間がかかります。衆院選結果、衆院選後に行う政策により、評価が定まっていくでしょう。

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