コロナ禍で奈落の底に突き落とされたJR東日本
JR東日本は、今期(2021年3月期)、過去最大の赤字を計上する見通しです。コロナ禍で遠出したり、旅行にでかけたりする人が激減したためです。
近年の増収をけん引してきた外国人観光客は、今期はまったくいなくなってしまいました。在宅勤務・リモート会議の普及で、近距離も長距離も、鉄道収入が大きく落ち込みました。
JR4社の連結経常利益:コロナで赤字転落2020年3月期・2021年3月期
最近、ワクチンが普及すればコロナが沈静化するとの期待が出ていることを背景に、ようやく株価は底打ちしつつありますが、依然として上値は重いままです。
JR4社株価と日経平均の動き比較:2019年12月30日~2021年3月15日
JR各社にとって重く受け止められているのは、コロナが去ってもすぐには外国人観光客が戻ってくるとは考えられていないことです。在宅勤務・リモート会議を推進する流れも変わらないと考えられています。コロナで大打撃を受け、コロナ後も通勤や出張、外国人観光客の利用が完全には戻らないと考えられていることが、JR各社の株価を抑えています。