トランプかバイデンか?大統領選後の相場はどうなる?
米大統領選の結果は、日本時間4日午前9時頃から出口調査の結果が報道され、TV局が各州の結果を予測する展開になる。どちらかが圧倒的大差で勝利すれば、11月4日の午後1時頃に「当確」が出そうだ。
大統領選の結果が出た後の株式市場はどうなるのであろうか? 以下は、米著名投資家ラリー・ウィリアムズが過去の大統領選挙当日を挟んだ株式市場の動きを平均化したグラフである。赤い線が大統領選挙日である。
1978年から2016年までの大統領選挙当日を挟んだ平均的な株式市場の動き
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これを見ると、大統領選挙後の相場は買い展開になっていることがわかる。しかしながら、大統領が民主党候補か共和党候補かによって、選挙後の相場の軌道は大きく異なっている。バイデン(民主党候補)が勝った場合は、さほど株は上がらないとみておくべきだろう。
バイデン(民主党候補)が当選した場合
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トランプ(共和党候補)が当選した場合
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大統領選の開票結果の判明に時間がかかれば、先行きの不透明感が高まり、金融市場のボラティリティは上がるだろう。今回の米大統領選挙のワーストシナリオは、敗者が結果を受け入れずに法廷闘争となるケースである。どちらかが圧倒的大差で勝利しない限り、次の大統領は最高裁が判断することになるかもしれない。民主党も共和党もその準備はできている。