マザーズ主力株のパフォーマンスは?
東証マザーズ指数を構成する銘柄群の特徴として、
(1)内需関連銘柄が多く、米中対立激化や外需不振から影響を受けるグローバル企業が少ない(2)新型コロナに対応する治療薬やワクチンなど創薬ベンチャー企業が含まれる
(3)Eコマース(電子商取引)や法人向け・個人向けITサービスなどデジタル化需要の加速から恩恵を受けやすい企業が多い
などが挙げられます。
図表3は、東証マザーズ指数を構成する上位銘柄のうち15銘柄のみを一覧したものです(ウエイトの降順)。多くの銘柄の「4月初来騰落率」がTOPIXの4月初来騰落率(+14.3%)を上回っています。
上記した特徴に関連した銘柄として、アンジェスやそーせいグループなどの医薬品関連に加え、メルカリ、フリー、マネーフォワード、メドレー、弁護士ドットコム、ラクス、JMDCなどITサービスや新しいビジネスモデルで日本の社会や産業に付加価値を提供して高成長が期待されている銘柄が多く含まれています。
<図表3>東証マザーズの回復をけん引している主力銘柄は?
なお、日経平均やTOPIXの回復や東証マザーズの売買活況そのものが、個人投資家の含み損を解消させ、市場の投資余力が改善してきた状況もあります。東証マザーズ指数には指数先物取引があり、外国人投資家が売買(取引)に参加しやすい市場であることも注目されています。