いま、世界大恐慌に向かっているのだろうか?
世界最大のヘッジファンドを率いるレイ・ダリオは現在、大恐慌が到来しているとの認識を持っている。
Q:いま、世界大恐慌に向かっているのだろうか?
A:定義次第だが答えはイエスだ。大恐慌というのは刺激的な言葉だ。そしてものすごく怖い。
大恐慌はどういう意味なのか?例えば1930年代に起きたこと。1929年から1932年には経済が急降下した。失業は2桁で、経済の落ち込みは大体10%。その状態にあるということか?答えはイエスだ。
1933年にどう対処したか?彼らがしたことは沢山のお金を刷り、政府は今と同じような政策を出してきた。利息はゼロ%、全く同じ動きだ。そしてそのお金が景気の拡大を引き起こした。
株価が戻り(直前の)最高値を超えるのにどのくらいかかるか?経済が前の最高値を超えるのにどのくらいかかるか?それは時間がかかる。今その状況にいるかと聞かれればそれはイエスだ。
歴史的に何度も経験した。それには構造的な問題がある。そうだ、これは不況ではない。これは壊れたのだ。お金と信用を作るメカニズムが壊れたのだ。
出所:レイ・ダリオ TED Connects 「コロナウイルスが世界経済に与える意味」
レイ・ダリオ TED Connects 「コロナウイルスが世界経済に与える意味」
レイ・ダリオの30分で判る経済の仕組み(日本語版)