最高益を更新する見込みの割安小型株
今日ご紹介するのは、最高益を更新する不人気割安株のほんの一例です。これ以外にも似たような割安小型株は多数あります。
最高益更新見込みの割安小型株3選、株価バリュエーション:10月16日時点
コード | 銘柄名 | 株価 | 配当利回り | PER:倍 | PBR:倍 | 最小投資金額 |
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9303 | 住友倉庫 | 1,481 | 3.1% | 14 | 0.7 | 148,100 |
9882 | イエローハット | 1,610 | 2.5% | 10 | 0.9 | 161,000 |
8566 | リコーリース | 3,485 | 2.6% | 9 | 0.6 | 348,500 |
出所:楽天証券経済研究所が作成、配当利回りは2020年3月期の1株当たり年間配当金(会社予想)を10月16日の株価で割って算出 |
上記の株価バリュエーションを見ていただくと、配当利回りは高め、PERは低め、PBRも低めで、株価指標で見て割安であることが分かります。特に、注目されるのは、PBRの低さです。3銘柄とも、解散価値と言われるPBR1倍を割り込んでいます。最高益を更新する見込みの株でPBR1倍割れは珍しいことです。
住友倉庫は、保有する賃貸不動産に585億円もの含み益があります(2019年3月末時点、出所:同社有価証券報告書)。含み益の7割を自己資本に加えて計算し直した、実質PBRは0.58倍です。最高益を更新する見通しにしては、あまりに低い評価と考えています。
上記3銘柄の営業利益:2019年3月期実績と2020年3月期会社予想
ご覧いただくとわかる通り、3社とも、今期最高益の更新を予想しています。今期の第1四半期(2019年4-6月期)の営業利益実績は既に出ています。
住友倉庫の第1四半期営業利益は、前年同期比38%増の26億円で、第1四半期の実績が出た時点で、上期(第1・2四半期)の営業利益見通しを、50億円から52億円に引き上げました。通期見通しは、据え置いたままですが、今期の業績は順調な滑り出しと言えます。
イエローハットの第1四半期営業利益は、前年同期比53%増の21億円でした。また、リコーリースの第1四半期営業利益は、前年同期比5%増の45億円で、第1四半期として5期連続の最高益でした。いずれも、今期の滑り出しは順調と言えます。