・ウォルト・ディズニーが新しいストリーミング視聴サービスを提供へ
ウォルト・ディズニー(DIS)は2019年末をめどに、新しいストリーミング視聴サービスを開始する予定です。ストリーミングサービスを成功させるには、強いコンテンツを多く保有する必要がありますが、同社はこれまで、ピクサー・アニメーション・スタジオ、マーベル・エンタテイメント、ルーカスフィルムを次々と買収し、北米における映画興行のシェアを高めてきました。さらに、21世紀フォックス(FOXA)の映画やテレビ事業の買収により、「アバター」「X-MEN」といったコンテンツも傘下に入る見込みです。
知名度とコンテンツ力を合わせ持つウォルト・ディズニーによって人気コンテンツが配信されることは、ネットフリックスにとって脅威となるでしょう。
・AT&Tが新しいストリーミング視聴サービスを提供へ
米国の大手携帯電話サービスAT&T(T)も、2019年中に新しいストリーミングサービスを開始する予定です。
同社は、ケーブルテレビ放送局のHBOや映画製作のワーナー・ブラザースを傘下に有するワーナーメディア(旧タイム・ワーナー)を買収し、テレビ番組ストリーミング「ディレクTVナウ」をスタートさせるなど、コンテンツビジネスを強化してきました。
これまでネットフリックスは、ワーナー・ブラザースとのライセンス契約によって、90年代の人気ドラマ「フレンズ」の配信を行ってきましたが、将来的にはワーナー・ブラザースがその契約を終わらせる可能性があります。
成長期待
b. 米国外における規模拡大
一方、成長期待として、米国外のストリーミングサービスの拡大が挙げられます。セグメント別の収益推移を見ると、米国外のストリーミング収益はスピーディに拡大しており、足元では国内ストリーミングと同じ規模にまで成長しています。