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老後資金準備なら、運用方針をラクにできる!
山崎 俊輔
なんとなくから卒業!実践・資産形成術
誰にとっても重要で大切な「年金」と「老後資金準備」について、「漠然とした不安」から卒業しよう! これからの人生のマネープランを、主体的にかつ前向きに組み立てるためのヒントを、ファ…

老後資金準備なら、運用方針をラクにできる!

2011/8/3
誰にとっても重要で大切な「年金」と「老後資金準備」について、「漠然とした不安」から卒業しよう! これからの人生のマネープランを、主体的にかつ前向きに組み立てるためのヒントを、ファイナンシャル・プランナーであり年金の専門家である山崎俊輔氏がやさしく解説していきます。
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このコラムでは資産運用の目標として「老後資金」を掲げてみたら、という話をしました。なんとなく「増やしたいな」ではなく、具体的な目標につなげていく方法として、老後資金準備を考えてみてほしいと思います。

前回は老後資金準備が必要だ、という話をしましたので、今回は「老後資金準備を意識すると運用手法をラクにできる!」という話をしたいと思います。やはり、老後資金準備を目標とすることのメリットがあったほうがいいですもんね。

毎月コツコツ積み立てればいい

老後資金準備については、「最初に入れた100万円を何倍にもにする」というような運用方法を選択する必要はありません。むしろリスクが高くなりすぎる恐れがあります。考え方を変え、毎月少しずつでも積み立てていくというアプローチを採ることでリスクを下げることが可能になります。投資において、追加拠出の重要性はもっと重要視していいと思います。

たとえば、初期投入資金100万円。20年後1,000万円というような目標にすると、年率12.2%のリターンが必要になります。日常生活を営みながらも、かなり運用に専念する必要があります。誰もが実現するのは難しい目標です。
しかし、初期投入50万円、毎月1万円、ボーナスごと10万円、というように、追加資金の投入を前提とすれば、20年後1,000万円という目標も、年率3.5%程度のリターンで実現できるようになります。これならずいぶん実現性が高まります。

もちろんリターンが高いほど負担は少なくてすみますが、過度な期待リターンを求める運用計画はリスクも過度に高めてしまいます。また実現も困難になります。老後資産形成では実現性が高まることが大事で、そのためにリスクを抑えることがポイントです。「運用益も期待しつつ」「毎月追加拠出も」と考えることで運用はぐっとラクになります。

大きく負けなければいい

老後資産形成については、ゴールは数十年後ということが多いと思います。それならば、どんな年度もプラスの運用を続けていくというようなハードルを課す必要はありません。最終的に増えていればいい、くらいの気持ちで運用をしてもいいわけです。

しかし、「負け方」については運用方針に意識して組み入れていくといいでしょう。運用に関する書籍や情報で「負け方」について述べられることはあまりありません(読んでもつまらないし、読者も望んでいないからでしょう)。しかし、老後資金準備については「大きく負けることがない」運用計画を考えるべきです。

大切な老後資金ですから、気がついたらなくなっていたとか、油断していたら半減していた、という運用方法を選択するべきではありません。
なんといっても避けるべきは全損の可能性を秘めた運用計画です。老後資産形成に向かない運用手法としてレバレッジを効かせた資産運用があげられます。10倍のFXは10%の為替の変動で全損するリスクを抱えます。最近はしょっちゅう起きますし、しかもいきなりやってきますので、老後資金準備の運用には向いていません。
3倍の信用取引で株式を売買するようなパターンも、33%の変動で全損のリスクがあります。個別株の変動リスクとしてはありうることですので、これも老後資金準備にはあまり向いていないといえます。

老後資金準備については、インデックス運用でベンチマークの値動き程度のリターンを確保すればいいと思います。期待リターンは低くなるかもしれませんが、むしろそのほうが大きなリスクを回避することができるようになります。インデックス運用が全損することはありませんし、どんなに厳しくても年率30%程度でとどまります。また、回復の可能性もあります。「負け方」を意識した運用には有効だと思います。

そして何より、インデックス運用にすることで、運用管理はぐっとラクになります。また、毎年度プラスにしなくてもいいと考えることも、あなたの運用を(気持ち的に)ラクにしてくれることでしょう。

短期的な値動きに焦らずむしろ利用できる

繰り返しになりますが、老後資金準備ということは、運用のゴールを定年退職の時点まで先送りできるということです。毎年、利益確定をしなければならないというような心配はありません。こうした特徴は「強み」に変えたいところです。

もし、運用のゴールを5年後に置くのであれば、市場の上下動は一回あるかないかぐらいでしょうから、下落時に買っても十分に回復するとは限りませんし、高値で仕込んでしまった商品が下がるとその回復を待てないことがあります。マーケットに向かい合う時間をかなり増やしておく必要があるでしょう。
しかし15年後や20年後であれば、市場の上下動は2回以上やってきます。短期的な値動きで焦るどころか、短期的な値動きを味方につけることさえできます。要するに「安値で仕込む」を長期投資において考えることができるのです。

また、保有資産については、長い目でみて上昇の余地があるのであれば、一時的な下落をあまり焦る必要はありません。むしろ、今が安値であると思えるのなら、さらに追加購入を考えてみることもできます。
下落基調の時期、投資においては、保有資産の含み損が拡大することと、新規購入分の資産が安値で購入できることの両方が同時に起こりますが、長期投資を考えるのなら、これをうまく利用していくことが重要です。保有資産の含み損は、利益確定時期さえ直近でなければ受け入れ、新規購入分が安値で買えることを資産運用におけるチャンスに変えていくのです。

積立投資信託の活用による定額投資などを行えば、下落時には口数を多く購入することになりますので、安値で仕込む状態を作ることができます。保有資産についてはそのまま持っておけばいいわけです。
積立投資信託の活用は、運用に携わる時間の省力化になると同時に、面倒や多忙を理由に運用をサボることも避けてくれます。これもまた運用をラクにする方法といえます。

誰でもできること、続けられることが老後資金準備の重要課題である

ところで、本コラムは「誰でもできる」ことと「誰でも続けられること」を述べています。実はこの2点は資産運用の重要なポイントだと考えています。なぜなら、研鑽を積んだり、能力のある、ごく一部の人だけが投資をするわけではないからです。
むしろ投資をしてほしい人、あるいは投資に悩んでいる人のほとんどは「普通の人」です。こうした人が実行できる投資の方法を述べていきたいのです。

そして、誰でも老後資金準備の必要が高いわけですから、普通の人が実践可能でない投資方法を提案しては意味がありません(私が考える普通の人は「とうししんたく?」「運用は難しいからわからないわあ」と言うような人も含めて、です)。

「誰でも実行可能であること」「誰でも継続可能であること」を前提に、かつその運用方法が合理的で効率的と考えられるやり方を紹介していきたいと思います。

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