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「目的」を意識するとあなたの運用がガラリと変わる!-資産運用に目的が与えられると、運用をより具体的に考えられる-
山崎 俊輔
なんとなくから卒業!実践・資産形成術
誰にとっても重要で大切な「年金」と「老後資金準備」について、「漠然とした不安」から卒業しよう! これからの人生のマネープランを、主体的にかつ前向きに組み立てるためのヒントを、ファ…

「目的」を意識するとあなたの運用がガラリと変わる!-資産運用に目的が与えられると、運用をより具体的に考えられる-

2011/7/22
誰にとっても重要で大切な「年金」と「老後資金準備」について、「漠然とした不安」から卒業しよう! これからの人生のマネープランを、主体的にかつ前向きに組み立てるためのヒントを、ファイナンシャル・プランナーであり年金の専門家である山崎俊輔氏がやさしく解説していきます。
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あなたの資産運用に「目的」はちゃんとあるか?

あなたの資産運用に「目的」はありますか? 「増やしたい」という気持ちは誰もが持っているでしょうが、それは最終目的、つまりゴールではないはずです。むしろ、目的に到達するための手段が「投資資金を追加し、運用により資産を増やす」ということです。
もしかすると「とにかく増やして、あわよくば早期退職!」というくらいの目的が多いのかもしれません。しかし、これはちょっと曖昧な感じです。

「目的」を持たずにただ増やそうとしていると、マネーゲームに陥るおそれがありますし、本来リスクを抑えるべき時期にもいつまでも高いリスクを取った資産運用を続けることになってしまいます。目的がないために、運用の管理がルーズになることは避けなければなりません。

「目的」があれば、資産運用を計画立てていくことができます。まず、目的に必要な金額はいくらぐらいで、いつまでに用意していけばいいのか可視化することができます。また、そのためには毎月どれくらい積み立てていくことが必要か、あるいはどのようなリスクを取ることが適当なのかが検討しやすくなります。

もし、あなたの資産運用の「目的」が明確でなかったとしたら、ここでひとつの目的を示してみたいと思います。それは「老後資金準備」です。

「老後」を運用の目標にお金を増やす3つの理由

「老後」のためにお金を増やす、というのはもっともらしい理由なのですが、これもあまりにも漠然としている目的ではないか、と思う人が多いでしょう。
しかし今、現役で働いている人にとってもっとも重要な資産運用の目的が「老後資金準備」なのです。

FP的見地から、老後にお金が必要な理由(そして、そのために必死に資産運用すべき理由)をあげてみます。

1 老後が長くなっているということ

歴史的にみて、現代ほど老後が長くなっている時代はありません。今は65歳でリタイアすると仮定して、20年の老後に備えなければなりません。江戸から明治にかけては10年未満、20世紀後半でもおおむね10年くらいの資金手当を考えておけばよかったものが、今ではその2倍になっているわけです。当然、期間が伸びた分、老後資金準備の金額も2倍になっているといえます。

5年程度でしたら、ご隠居さんになって子どもに養ってもらってもなんとかなりますし、自分でやりくりすることも可能かもしれません。しかし、20年はそうはいかない長い期間です。

老後資金準備も20年分貯めるのと、10年分貯めるのとでは準備期間が違ってきます。計画的に早めにスタートし、リスク資産運用の力も借りないと、準備はできない時代になっているわけです。

2 公的年金額が下がっていること

もともと、国の年金で老後のすべてをまかなえると考えることは無理があったのですが、公的年金水準はさらに引き下げられる流れにあります。高齢者の割合が増えているのはもちろん、支払い年数が伸びすぎている(前述のとおり20年以上公的年金給付が行われる)ことも引き下げせざるをえない要因です。

従来の年金水準から考えると、15%程度の引き下げがすでに予定されています(マクロ経済スライド。インフレ時に年金額の引き上げを調整することで実質減額を行う仕組み)。また、年金受給開始年齢の引き上げも今後検討されることは間違いありません。70歳は覚悟しておくべきだと思います。

公的年金が下がれば、その分自力で備えるべき金額も増えることになることは当然です。今までより多く、老後資金準備をしなければなりません。

3 年金生活者の自己負担はまだ増える

高齢者の医療費はほとんど無料であった時代はもう大昔のことです。おそらく高齢者も現役世代並(現在自己負担3割)の負担を求められるようになるでしょうし、介護保険料が上がったり、介護サービスの自己負担額が上がったりすることも避けられないでしょう。こうした社会保障制度の自己負担が増えれば、同じサービスを受けるために、手元に資金を多めに確保して年金生活を迎える必要があります。

所得税・住民税の課税強化も長い目でみれば行われるでしょう。消費税増も年金生活者に負担増を迫る方法のひとつとして実現すること間違いありません。今、10,000円のものを買うのに10,500円かかるとして、これが11,000円になれば、その分自助努力で備えるお金を増やす必要があります。

老後に老後のお金を増やすことはできない

そして、現役時代の大きな目的に老後資金準備を掲げるべき最大の理由に、「老後に老後のお金を増やすことができない」こともあります。

現役時代は稼ぐ力が強く、生活費以上の収入を得ることができます。例えば50歳であれば今の年収の100万円を残して、65歳に備えることができるかもしれません。今のお金を将来に備えて残しておけるわけです。
しかし、年金生活に入れば、収支はほとんどトントンのところまで下がります。65歳のときにもらった年金はほとんど生活費に消えてしまうのです。年金収入から100万円貯金して、80歳のときの生活のやりくりに回すようなやり方はできません。

年金生活に入ってから、リスクを取って退職金を運用し、運用益だけで老後を暮らすという方法も考えられますが、リスクを高めることは困難です。仮に3,000万円あって、年4%稼ぎ続けることができれば、年120万円の生活資金(つまり毎月10万円)が得られますが、現実的にはリスク管理が困難でしょう。むしろ、一時的に市場が下落したときのリスクがあります(実際に老後に入ったときの運用のあり方も今後述べます)。

「老後に老後のお金を増やすことはできない」「老後のお金を増やしたいなら現役時代に」ということを今、楽天証券で口座を持っている皆さんには意識してほしいと思います。

あなたの運用の目的に「老後資産形成」を加えよう

連載の最初に、私が読者の皆さんに提案したいのは、運用の目的として「老後資産形成」を強く考えてみよう、ということです。

特に、「なんとなく増やそう」と考えて投資をしていた人にとって、老後資産形成を意識することは、資産運用に具体的な目標や張り合いをもたらしてくれることと思います。そして資産運用を真剣に考えるよいきっかけにもなると思います。
もちろん自分の老後のことを考えるよいきっかけにもなります。ほとんどの人は自分の老後の具体的なイメージを思い描いていないでしょうから、運用を通じて、いつか確実に来る老後の準備も考えてみてほしいと思います。

本連載では、証券投資を活用しながら「老後資産形成」をどのように実現していくか考えていきたいと思います。できるだけ、証券口座とリスク商品の活かし方に触れ、実用的なものとしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

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