今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは161.95

下値メドは160.75 

FRB利下げ:強い雇用市場とインフレが3%で下げ止まる状況では「利下げ正当化できない」
AI:大量のエネルギー需要。「クリーンエネルギー」がAI発展のカギ握る
中国:経済は「デフレ」。生産者物価指数は18カ月連続で下落  
カナダ:マックレムBoC総裁「カナダの金融政策は米国とは異なる方向へ向かう」
南ア:与党ANCの支持率が「37%まで下落」 

前日の市況

 7月1日(月曜)のドル/円相場は、前日比0.59円の「円安」。

 2024年131営業日目は160.83円からスタート。東京時間昼前に160.73円まで下落してこの日の安値をつけたあとは順調な円安飛行を続けて、未明には161.73円まで上昇して38年ぶりの円安記録をまた塗り替えた。終値は161.48円。24時間のレンジ幅は0.59円。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

 ユーロ/円は173.67円までユーロ高/円安になり、1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。

 週末に行われたフランス下院議会選挙では、反ユーロ、反EU的な極右政党の国民連合(RN)が得票率で3割を超えて首位になり、マクロン大統領の与党連合は3位に沈んだ。ただ、事前予想通りの結果だったことや、フランス議会がどの政党も議席の単独過半数を獲得しない「ハング・パーラメント」になりそうなことが逆にマーケットの安心感となって、ユーロは買われた。しかし、フランスの政治の不安定化は今後さらに深刻化することは確実で、1年以内の総選挙は避けられないとの見方も増えている。

 フランス市場に対する投資家の不信感が増している。フランスの財政悪化は深刻で、公的債務残高の対GDP(国内総生産)比率は110%を超え、2010年代初めに起きたユーロ危機直前のイタリアの比率と同じ水準まで高くなっている。どの政権がどのように財政赤字問題に取り組むかは全く不透明な状況だ。1年前にイタリア政府が予算案において財政赤字見込みを引き上げたことでイタリアの金利が急騰した。同じことが今後フランスで起きるリスクがある。そう考えるとユーロ高も限定的になりそうだ。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成