テクニカル面で見たBTC相場見通し
BTC/USD
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BTCは2月から3月半ばまでの上昇相場が一服、相場は横ばい圏に入った。3月5日に付けた5万9,000ドルにサポートされ、3月14日に付けた7万4,000ドル手前がレジスタンスとなっている。
よく見ると上昇相場の後の下降チャネル、いわゆる上昇フラッグが完成しており、将来の上抜けを示唆している。比較的にレアとされている形だが、BTC市場では時折出現する。ただ、今回は比較的大きな上昇フラッグで、上抜けした時の上昇幅も大きそうだが、上抜けまでにそこそこ時間がかかりそうだ。年後半の大幅上昇を示唆しつつも、足元ではもう少しもみ合いそうだ。
ゴールデンウィーク(GW)中のBTC/USD動向(4/28~5/7)
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参考までだがGW中(4/28~5/7)のBTCのパフォーマンスを紹介したい。従来より中国勢がいなくなる春節や国慶節期間中はBTCは上昇しやすい。かつてはマイナーの売り圧力が後退するからと説明されてきたが、中国本土内のマイニングが一掃されたはずの割にはそうした傾向が残っている。
日本のGWをまねて中国が黄金週間を設定、最近では縮小傾向にあるそうだが、同期間中にBTCが上がりやすい傾向はやや残っている。とはいえ過去10年中8年上昇しているが直近2年は下落しており、このアノマリーは参考程度にとどめてほしい。
GW後のBTC/USD動向(5/7~5/31)
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ちなみに5月7日以降はどうなるのか見てみると、今度は一転して10年中6年下がっている。こちらも参考までに頭に入れておいてほしい。
BTC月別騰落一覧
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恒例の月別のアノマリーで言えば5月は過去13年で7勝6敗と5分に近い。陽線から陰線に転じた次の月に陽線となるか陰線となるかについても目立った偏りも見られない。5月は横ばい推移となる可能性が高そうだ。
5月見通し
5月の相場はレンジ内での横ばい圏での取引を予想する。半減期を無事通過、すぐに上昇とはいかないが、数カ月後の上昇を示唆するサインはいくつも出ている。ただ5月に関してはまだそこまで強気になれる材料はそろっていないイメージだ。
月中の動きとしてはGW明けにかけて上昇、その後、失速するのが例年のパターンだが、直近2年には当てはまらず、あくまで参考程度としていただきたい。
むしろ、レンジ取引のチャンスで、半減期サイクルを信じるならば仕込み時と言えるかもしれない。