積み立て効率化のコツ「暴落は利用するもの」

 積立投資においては、「価格が安い(ゼロ付近での低迷ならなお良い)=保有数量が増えやすい」といえるでしょう。保有数量が効率的に増えれば、それだけ資産の額(保有数量×価格)を大きくしやすくなります。

 だからこそ、価格が取引開始時の水準まで戻らなくても利益が出るのです。さらには当該シミュレーションのように、暴騰パターンよりも大きな利益が出る場合さえあります。

図:積立投資の収益イメージと効率化させるための二つの条件

出所:筆者作成

 本レポートで述べたシミュレーションを基に考えれば、積立投資に適した銘柄の特徴は、「しばしば急落すること」だといえます。そして、暴騰パターンのような史上最高値を維持・更新し続ける銘柄は、積立投資には向いていないといえます。

 株価が暴落すると不安になる方は多いと思います。ですが、積立投資をしているのであれば、目の前で起きている暴落は保有数量を普段以上に増やす好機だといえます。暴落している時こそ、積立投資の本質に立ち返ることが重要だと筆者は思います。

 積立投資を効率化させるには、いかに価格下落を利用するか、です。このため筆者は、積立投資家にとって「暴落は利用するもの」だと考えています。積立投資の本質を意識することは、急落がもたらす不安を小さくしてくれると筆者は考えます。

[参考]積み立てができる貴金属関連の投資商品例

純金積立(当社ではクレジットカード決済で購入可能)

純金積立・スポット購入

投資信託(当社ではクレジットカード決済、楽天ポイントで購入可能。以下はNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)成長投資枠対応)

ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
三菱UFJ 純金ファンド
ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)

関連ETF(上場投資信託)(NISA成長投資枠対応。かぶツミを利用することで積み立てが可能)

SPDRゴールド・シェア(1326)
NF金価格連動型上場投資信託(1328)
純金上場信託(金の果実)(1540)
NN金先物ダブルブルETN(2036)
SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト(GLDM)
iシェアーズ ゴールド・トラスト(IAU)
ヴァンエック・金鉱株ETF(GDX)