1月に外国人投資家が日本株を大量に買ってきた理由

 1月は、外国人投資家が突然日本株を大量に買ってきたことで驚きが生じました。その理由として、以下が考えられます。

【1】米景気ソフトランディング期待が高まり、S&P500種指数が最高値を更新したこと。
【2】円安が進んだこと。
【3】日本の景気・企業業績好調が続く期待が高まったこと。

日経平均・S&P500株価指数の動き:2019年末~2024年1月26日

出所:QUICKより楽天証券経済研究所が作成。2021年末を100として指数化

 減速しつつある米景気がハードランディング(景気後退に陥る)するか、ソフトランディング(景気後退にはならずに持ち直す)するか、2年以上にわたって延々と議論が続いています。いまだに結論は出ていませんが、足元ソフトランディングの期待が非常に高くなっているところです。

 日本の景況は、米国よりも良好です。米景気のハードランディングへの不安が強まる時には上値が抑えられますが、ソフトランディングへの期待が高まると、上値を抜けます。1月に入ったところで、米ソフトランディングへの期待の高まりから、日経平均は一気に高値を抜けた形です。