テクニカル面で見たBTC相場見通し
BTC/USD 一目均衡表
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テクニカル的には、一目均衡表などトレンド系は10月の急騰の余韻が残っているものが多いが、一部でピークアウトを示唆するサインも出始めている。
BTC/USD MACD
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移動平均を改良してより早くサインを出すように工夫したMACD(移動平均収束拡散手法)では、デッドクロスが発生している。
BTC/USD RSI
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またオシレーター系のRSI(相対力指数)では、ダイバージェンス(逆行現象)が出現している。これは今年1月の上昇の後にも出現した強い売りサインで、その際は1割弱の調整が発生した。
BTC月別騰落一覧
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恒例の月別の騰落率で見ると、11月は7勝5敗(12年で7回上昇、5回下落)と勝率は58%。陰線から2カ月連続で陽線に転じた場合の3カ月目の成績は11勝8敗とこれまた58%。若干強めだが、予想の根拠になるほどの強い季節性は感じられない。
BTC/USD 3~4万ドルはやれやれ売りが出やすいゾーン
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以前から申し上げているように、3万ドルから4万ドルは、2021年から残るロングポジションのやれやれ売りが出やすいゾーン。すなわち、新値を更新すると戻り売りに押されるといった展開を繰り返し、4万ドルを抜けたところから相場が走り始めるイメージ。
今回も3万2,000ドルを超えて3万5,000ドル台を付けたが、そこで上値を抑えられており、年末には3万ドル前後に収束すると予想している。
まとめ
まとめると、11月のBTC相場は上値の重い展開を予想する。
すでに利上げ打ち止めはほぼ織り込み済みで、11月14日のCPI(消費者物価指数)次第では若干高値を更新する上値余地があるかもしれないが、上値余地は限定的で、戻り売りに押し戻される展開を予想する。
仮にETFが承認されれば3万8,000~3万9,000ドル程度までの上昇が想定されるが、3万ドルから4万ドルのゾーンは抜けきれず、むしろローンチ後のSell the Factで失速するのではないかと考えている。