令和の日本株、コロナとインフレ乗り越え「飛躍の10年」に

 令和に入り、世界はコロナ・ショックに見舞われました。コロナ・ショックを乗り越えたところで、米国および欧州はインフレ・ショックに見舞われました。この二つのショックで日本株も一時急落しました。

 ただし、平成の構造改革で強靭(きょうじん)になった日本株は、ショックを乗り越えて上値を追っていく力があると、私は判断しています。

 まだショックは終わっていません。米利上げが続き、欧米の金融不安がさらに深刻になり、世界株安が起こる可能性もあります。短期的な株価は、予想することが困難です。

 忘れてはならないのは、景気は循環することです。好況の後には不況が、不況の後には好況が来ます。短期的な景気変動は分かりませんが、強靭で割安になった日本株は、いずれ世界景気の回復局面で再び上値を追っていくと考えています。

 20~30年の長いタームで見ると、コロナ・ショックやインフレ・ショックも後から振り返って「一時的なショックだった」とレビューされることになると考えています。令和に入って最初の10年、私は平成の構造改革の結実によって日本株が飛躍する時期になると予想しています。

 いずれ、日経平均は史上最高値(3万8,915円)を更新すると予想しています。割安な日本株に、時間分散しながらしっかり投資していくことが、長期の資産形成に寄与すると判断しています。

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