初心者が陥りがち。こんな思考は要注意!

 含み損が膨らんでも損切りせず我慢してしまうのも非常に危険な行動です。損切りしなかった結果、株価がさらに大きく下落してしまうと、多額の含み損を抱えた塩漬け株に長年苦しむことになります。

 ただ、本格的な下落相場の恐ろしさを知らない、経験年数の短い個人投資家の方だと、「下がっても業績良いからそのうち戻るさ」と気楽に構えてしまうケースをよく見ます。

 しかし、株価が戻るどころか、業績の悪化も進み、想像をはるかに超える下落に進展してしまうことも決して珍しくありません。2008年のリーマン・ショックのときがまさにその状況でした。

 さらなる株価下落でパニック売りをしてしまうのも良くありません。こうしたケースは大抵の場合、株価下落が20%程度であれば我慢できる人が多いです。

 ところが株価が下げ止まらず、50%、70%、90%と下がっていくと、「もうこの株を持つのが怖い」という気持ちになり、安値で投げ売りしてしまうのです。安値で投げ売りするなら、もっと株価が高いところで売っておくべきなのです。

筆者が目指す安全性の高い長期投資の姿とは?

 ですから、株式投資で大きな損失を出さないためには、信用取引でレバレッジを掛けるのを控え、複数の銘柄に資金を分散させ、株価が下落したらその初期段階で損切りを実行すればよいのです。

 ネットなどで投資関連の投稿をみると、特に長期分散積立投資をしている方は、株価が下がったときが買い時だとして、喜んで買っているようにみえます。

 でも、株価が下がっている時の買いは、さらに株価が下がったとき損失が膨らんでしまいますので得策とは言えません。

 筆者自身も長期投資に反対することはありませんが、株価が下がっているのにもかかわらず我慢して持ち続けるのもリスクが高いなあ、と常々思っています。

 株価が上がっている時は保有を続け、下がっている間は保有を控えて様子見をする…。長期投資だけれども株価が下がっている間は保有しないようにすれば、利益の拡大と損失の最小化を同時に満たせるはずです。

 実際に株価が大きく下落してからあたふたしたのでは遅すぎます。今のうちからしっかりルールを決め、大きな失敗につながる行動は未然に避けるようにしてくださいね。

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