ここまでの1月相場はシーズナルパターン通りの動き!?

 先週のレポート、『米国株は7銘柄の成績!ドル/円も1月は相場反転に注意が必要な月!?』で1月相場の特徴をとりあげたが、ここまでの1月相場はシーズナルパターンに沿った動きを続けている。

 レポートやラジオで取り上げてきた「サンタクロースラリー」も1月4日で終わった。1月相場は相場反転に注意が必要な月である。トレーダーズアルマナックの過去21年の米国株の1月のパフォーマンスをみると、11営業日から20営業日(休日を除いたトレーディングデー)まで相場が下げる傾向にあることがわかる。

過去21年間の米国株の1月のパフォーマンス(2001~2021年)

出所:トレーダーズアルマナック(パンローリング)

NYダウCFD(日足)

(赤↑=買いシグナル・黄↓=売りシグナル)
出所:楽天MT4・石原順インディケーター

 ドル/円相場も1月は過去5年で1勝4敗、過去10年で3勝7敗と、ドル/円相場には分が悪い月である。

ドル/円のシーズナルパターン

出所:投資アノマリーカレンダー2022(パンローリング)

ドル/円(日足)(赤↑=買いシグナル・黄↓=売りシグナル)

(赤↑=買いシグナル・黄↓=売りシグナル)
出所:楽天MT4・石原順インディケーター

 中間選挙年の米国株のシーズナルパターンを紹介しておこう。

 モルガンスタンレーは今年の米国株市場の行く末について弱気な見方をしている(ゴールドマンの目標株価5,100に対して2022年末までに4,400まで下落)が、モルガンスタンレーはゴールドマンの「悲惨な横ばい観」に同意している。

S&P500の中間選挙年のシーズナルパターン

出所:トレーダーズアルマナック(パンローリング)

 2022年初頭には、投資家がインフレの軌跡とFRBの初回利上げの時期に関する不確実性を解消しようとするため、経済データに対する感応度が高まると予想される。2022年の終盤になると、中間選挙が焦点となろう。