攻めの高配当利回り株4銘柄

 株式市場では今年に入ってから、景気敏感株を買い戻す動きが続いています。世界景気の回復が続き、遅れている日本の景気回復もいずれ鮮明になるという、私のメイン・シナリオを織り込む動きと考えられます。

 私は、年後半に日経平均は再び高値を取ると予想していますが、そこで上昇をけん引するのは景気敏感株と考えています。

 そこでまず、景気敏感株から予想配当利回り4%以上のものを選びました。これが「攻めの高配当株」です。

<攻めの高配当利回り4銘柄:2021年6月15日時点>

コード 銘柄名 主要事業 配当利回り 株価:円 1株当たり
配当金:円
5020 ENEOS HD 石油精製 4.7% 470.8 22.0
8053 住友商事 総合商社 4.6% 1,534.0 70.0
8058 三菱商事 総合商社 4.4% 3,052.0 134.0
8306 三菱UFJ FG メガ銀行 4.4% 608.8 27.0
(出所:配当利回りは、1株当たり年間配当金(2022年3月期会社予想)を6月15日株価で割って算出)

 私の読み通りならば、今は景気敏感株から投資した方が良いと言えます。

 ただし、景気判断は水物。私の読みが外れ、世界景気があっという間に過熱して、来年早々に失速してしまうかもしれません。その場合は、ディフェンシブ株の方が相対パフォーマンスが良好になると考えられます。

 景気判断を過信せず、どんな時も、景気敏感株とディフェンシブ株に分散投資することが肝要です。