日経平均の過熱感は、やや低下

 11月に15%の急騰を演じた日経平均は、11月27日に13週移動平均線からのかい離率が+11.7%まで拡大し、過熱感が出ました(13週移動平均線からの上方かい離率が10%を超えると、短期的に過熱が警戒されます)。

 ただし、12月25日まで、日経平均は小動きだったため13週移動平均線からのかい離率は+6.5%まで縮小し、過熱感は低下しました。年末には、13週移動平均線からのかい離率は+8.2%となりました。過熱が意識される10%は下回っています。

日経平均と、13週移動平均線:2020年1月6日~12月30日

注:楽天証券経済研究所が作成

 2020年の日経平均は大荒れでした。3月19日には、下方かい離率が▲25.6%と、テクニカルに売られ過ぎと判断されました。日経平均が急反発した直後、6月5日には、上方かい離率が16.6%まで拡大し、過熱感が出ました。乱高下を繰り返した1年となりました。

 ご参考まで、以下のグラフをご覧ください。2012年から2020年までの、日経平均と13週移動平均線からのかい離率の推移を表しています。上方かい離率が10%を超えると短期的な過熱感が意識され、下方かい離率が10%を超えると、短期的に売られ過ぎとみなされることが理解できると思います。

日経平均と、13週移動平均線:2012年1月4日~2020年12月30日

注:楽天証券経済研究所が作成