COVID-19に対して「今後も政策がばらまかれる」という期待がバブルになっている

 パンデミックバブルだ。11月のNYダウは1987年1月以来の最高の月間パフォーマンスとなった。(1987年は10月にブラックマンデーが起こったが、これは注意すべき現象である)

11月のNYダウは1987年1月以来の最高の月間パフォーマンス

出所:ゼロヘッジ

 米国株のベンチマークであるS&P500指数をみると、コロナ禍で追加された15兆ドルの流動性により、S&P500は史上最も高いバリュエーション水準となっている。

S&P500は史上最も高いバリュエーション水準

出所:ゼロヘッジ

コロナ禍で追加された15兆ドルの流動性により3月以降世界的な株価上昇相場に…

出所:ゼロヘッジ

MSCIの世界株インデックス MSCIの世界株インデックスは青天井相場となっている

出所:ゼロヘッジ

 株だけではなく、ここにきて仮想通貨のビットコインまでもが、カネ余りの機関投資家やファンドマネーを巻き込んで大暴騰相場となっている。

ビットコイン高騰で最高値更新

出所:ゼロヘッジ

 しかし、目先の相場は波乱含みとなるだろう。先週金曜日のCFDレポートにも書いたが、CNNマネーの「恐怖と欲望指数」は現在91とExtreme Greed(強欲)を示している。ほんの一週間前には63だったものが一気に90台まで進んでおり、投資家が再び驚くべき速さで株式に対するポジショニングを高めていることがうかがえる。「恐怖と欲望指数」の推移をみると、過去のピーク水準に達している。

恐怖と欲望指数の推移

出所:CNNマネー

 業績がともなった株価上昇ならいい。しかし、GDP(国内総生産)はマイナス圏に落ち込み、企業の利益は伸びておらず、株価とのかい離は広がる一方となっている。

S&P500(青)と税引き後利益(オレンジ)、実質GDP(グレー)の推移

出所:リアルインヴェストメントアドバイス

 強気のサイクルには勢いがあり、ついつい引き込まれてしまう魔力のようなものがある。熱気の中に入り込んでしまうと「FOMO(乗り遅れる恐怖)」が論理的な思考プロセスを上書きしてしまう。しかし、投資家が最もダメージを受けるのは下落に捕まった場合である。

 ゼロヘッジの記事「Investors Go "All-In" Without A Safety Net(投資家はセーフティネットなしで「オールイン」する)」から、熱狂に絡めとられてしまわないための7つのルールをご紹介しよう。これらは非常にシンプルであるが、人間の心理には逆のメカニズムが働いている。だからこそこれらのルールが求められる。

1) 敗者を売り、勝者を走らせる
単純なことのように思えるが、通常、人々は勝者を売り、敗者を保持してしまう。

2)安く買って、高く売る
投資のために過剰に投資することを正当化するために言い訳をすべきではない。長期的には、高すぎる投資は常にリターンを減少させる。

3)今回は違うは決してない
今回は違うということはない。歴史は正確に繰り返さないかもしれないが、それは一般的に韻を踏んでいる。

4)忍耐強くあること
投資を急ぐことはない。また、本当の機会が来るまで現金の上に座っていることに問題はない。忍耐強くあることは、トラブルに巻き込まれないための優れた方法だ。

5)テレビは消せ
テレビを見ることによって達成される唯一のものは、血圧を上昇させるだけだ。

6)リスクはリターンに等しくならない
保守的に投資し、可能な限りのリスクを最小限に抑えながら、時間をかけてお金を増やしていくべきだ。

7)群れに逆らっていく
誰もが市場の方向性に同意しているときには、何らかの理由があるため、一般的には、何か他のことが起こることになる。誰もが売っているとき買い、そして誰もが買っている時に売ることだ。

 これらを取り入れることができれば、長期的には投資目標を達成することができる。最終的には、市場は常に上昇と下降を繰り返すサイクルで動いていることを理解することが重要だ。