令和でコロナ・ショックに見舞われたが、コロナ収束すれば「飛躍の10年」に

 令和に入り、世界はコロナ・ショックに見舞われました。今年(令和2年)4~6月の世界景気は「戦後最悪の落ち込み」となりました。7月から経済再開により世界景気は回復に向かっていますが、同時に経済再開にともなう感染の再拡大が深刻で、再びロックダウン(都市封鎖)が行われることはないか、不安が広がっているところです。

 ワクチン開発が想定以上に早く進んでいることに期待が高まっていますが、ワクチンの大量供給が実現することによって世界経済が正常化するのが先か、ワクチンが間に合う前に感染の再爆発が起こってしまうのか、正念場です。

 ただ、20~30年の長いタームで見ると、コロナ・ショックですら後から振り返って「一時的なショックだった」とレビューされることになると考えています。その「一時的」が1年なのか2年なのか、現時点では明確にわかりません。ただ、いずれ人類はコロナを克服し、世界経済を正常化に向かわせることになると思います。

 景気は循環します。景気が悪い時は、いつまでも悪いと考える人が増えますが、いつか必ず回復局面が訪れます。私は、回復は今年の7月からすでに始まっていて、2021年に加速すると予想しています。仮に2021年、もう一度世界景気が落ち込む局面があるとしても、2022年には力強く回復すると考えます。

 私は、令和に入って最初の10年、平成の構造改革の結実によって、日本株が飛躍する時期になると予想しています。2021年、世界経済がワクチンによって正常化するならば、日経平均が3万円まで上昇する可能性もあると考えています。

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