来年の世界景気回復を先取りする株価

 日経平均株価・NYダウ平均株価が11月に入ってから急騰しているのは、2021年の世界景気回復を織り込む動きと考えています。世界景気の大底は4~6月で、7月から回復が始まっていますが、今のところ回復力は弱いままです。回復が加速するのは、新型コロナウイルスのワクチンが大量に供給される来年以降と考えられます。

 株価は、おおむね景気循環よりも半年~1年先行して動くことが多いと言えます。今、株価の上昇が加速しているということは、今から半年~1年後に、世界景気回復が加速することを織り込む動きと考えられます。

 私は、来年になると新型コロナウイルスの予防ワクチンが大量に供給され、世界経済が正常化に向かい世界景気の回復が加速することを、メインシナリオとして想定しています。そのメインシナリオを織り込むのが、今の株価の動きと考えています。