米国株のROEは世界的に見ても高い

 また、米国株式市場の利益率をROE(株主資本利益率)で国際比較すると日本株式市場より高位にあります。

 図表3で一覧するように、米国株式の予想ROEは14.4%と高く、市場での評価(バリュエーション)を示す予想PBR(株価純資産倍率)も3.61倍と高くなっています。一方、日本株式の予想ROEは4.8%と低位で、株価が相対的に安い(予想PBRが1.17倍と低い)と言えそうです。

 株主資本(自己資本)を分母にした利益率(収益率)が国際比較で圧倒的に高い点も「世界の投資マネー」を引き付けやすい米国株式市場の特徴と言えます。

<図表3:米国株式が優勢である理由-株主資本利益率が高い>

*予想値はMSCI株価指数にもとづく市場予想平均(Bloomberg集計)を示したものです。
出所:Bloombergより楽天証券経済研究所作成(2020年7月20日)