円相場のシーズナリーサイクル
下のチャートは、「過去20年の円のシーズナリーチャート」で、このチャートを観察すると、円は4~8月まで円高というのがシーズナルパターンになっている。
円のシーズナリーチャート(過去20年)上昇=円高・下落=円安
シーズナルパターンから言うと、4月から8月まで円高バイアスの強い相場になるはずだが、大雑把にみると、今年はそうはなってはいない。
ドル/円(日足)
米著名投資家のラリー・ウィリアムズは、今週の週間マーケット分析(ラリーTV)で、「日本円の買いシグナルを探すべきです。とても強く季節性周期は上げています。ここまでシーズナルを追う展開です。また、アキュムレーションは順調に増加しています。価格は切り下げていますが、アキュムレーションは上げています。これはポジティブです。インサイダー指数は買いの増加を示し、コマーシャルズ(※)が先週中から買っています」と述べ、円の買い場を探しているようだ。
※コマーシャルズ(COMMERCIALS):
アメリカの先物市場を管理・監督しているCFTCは、3つに分けられたグループのポジションを1週間に1回、公表している。法律によって、ある一定以上のポジションサイズを保有した場合、そのポジションはブローカー経由でCFTCに報告されることになっている。
第1のグループはコマーシャルズで、ヘッジャー、もしくは当業者、その商品の生産者である。彼らの動向は無視できず、彼らのことをスマートマネーと呼んでいる。 第2のグループは大口投機家である。彼らの多くがファンド運用に携わっている。彼らの特徴として、天井でも巨大なロングポジションを持っている。もちろん、大底でも大量のショートポジションを保有している。 第3のグループは、第1と第2に属していない小口の投機家である。彼らはよく相場で曲がる傾向が強い。
ラリー・ウィリアムズのシカゴ市場円通貨先物予測