Q:評価額が大きく減った銘柄ワースト3を教えてください。

A:「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」「SMT グローバル株式インデックス」「中小型株ファンド」。利益確定・損失確定した投信は一切なし

 私は上記のポートフォリオ以外にも米国のインデックスETFやアクティブファンドも保有しています。

 全保有銘柄の中で最も評価額が下落したのは、ニューヨーク市場に上場しているドル建ての「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」(VTI)。米国に上場する、ほぼすべての株式に投資していて、S&P500などには含まれない中小型株も投資対象にしていることもあり、年初からの下落率が▲24%と最大になりました。

 次は私のポートフォリオで最も保有比率の高い「SMT グローバル株式インデックス」で▲22%。3番目が、割安な日本の中小型株に投資する「中小型株ファンド」(三井住友DSアセットマネジメント)で▲19%です。

 どんな暴落に見舞われても、長期積み立て投資をゆっくり、のんびり、じっくり続けるのが私の投資ポリシーなので、この暴落で利益確定したり、損失確定した投信は一切、ありません。

Q:コロナ・ショック後に定期預金を解約して、新たに買った投資信託はどれですか?

A :3月中旬にアクティブ株式ファンド3本を買い増し

 金額が大きい順に「セゾン資産形成の達人ファンド」、「結い2101」、米国株に長期厳選投資する「農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね」になります。いずれも3月中旬、コロナ・ショックで株価が一番底をつけた3月中旬に購入しました。

 どのファンドも、魅力的な運用方針を掲げていて、今後もファンドへの資金流入が見込めそうな点が買い増しの理由です。

 さらに待機資金として定期預金にプールしてあった資金を使って、保有する主なファンドに対する月々の積立額も増やしました。

コロナ後の市場、どう読む?どう動く?

Q:ショック相場はまだ続いていますが、底値買いのタイミングはいつでしょうか?

A :目先の企業業績が見通せないので、バリュエーションだけでは判断できない

 わかりません。ただ、上場企業全体のPER(株価収益率)を見ていると、「かなり下がったなあ」と感じる、つまり、割安かもしれないと思えることはあります。

 しかし割安かもしれないと思えるのは、コロナ・ショック後も企業業績がある程度、大丈夫だ、というケースですよね。

 今回のショックは業績へのインパクトも甚大になるのがほぼ間違いありません。目先の企業業績が見通せないので、バリュエーションだけではとても「ここが買い」とは判断できない、と感じています。その感覚は日々強まっています。

Q:コロナ・ショックがここまで長引くと予想していましたか?

A:当初は短期の収束に期待していたが…

 当初はもっと短期で収束することを予測、というか期待していました。

 でも、欧米での爆発的な感染拡大を見る限り、コロナ・ショックが収束するには、1年程度、場合によっては、もっと長い時間を要するかもしれない、とも思います。なるべく早く人類がコロナに完全勝利することを願っています。