ライフプラン作成の手順

1.どのように生きたいか

 まずはざっくりと自分の価値観と照らし合わせて、未来を思い描きましょう。
その際の問いとして以下のようなものがあります。

(1)定年まで今の仕事を続けるか
(2)子供は何人欲しいか
(3)家は賃貸か持ち家か
(4)夫婦共働きか
(5)車は欲しい?
(6)趣味は?

 お金の使い方はその人の価値観がよく表れます。どんな家に住みたいか、どんな車に乗りたいかなど、できるだけ具体的に思い浮かべてみましょう。

2.現在と地続きにする

 思い描いた未来を、現在をスタート地点にした1本の線にイベントとして載せていきます。

 第2子誕生、住宅購入、車購入といったイベントを時系列に並べることで、ライフイベント表を作ることができます。その際、趣味などの出費も入れられるといいでしょう。たとえば、旅行が趣味なら、2年に1回は海外旅行に行くなど、イベントとなりそうなものは漏れなく載せていきましょう。

3.必要資金を割り出す

 2までは結構楽しくできるものですが、3からが現実との折り合いとなり、さまざまな修正が必要となってきます。子どもが2人なら、教育資金は2倍となり、公立か私立かで、学費も変わってきます。いくらの住宅を購入するか、いくらの車を何年ごとに買い替えるかなど、一つ一つのイベントに必要な資金を割り出します。

 このようなイベントに係わる支出に加え、基本生活費や保険料なども加えて年間の支出を出し、年間の収入から年間収支を計算し、貯蓄残高を導き出します。こうして出来たものがキャッシュフロー表です。

 このキャッシュフロー表を基に視覚的に分かりやすくグラフにしたものが、ライフプランシミュレーションにおける収支グラフです。ライフプランシミュレーションで検索すると、さまざまなサービスでシミュレーションツールが提供されていますので、試してみるといいと思います。

 明らかに収支が赤字になっていたら、どこかを削っていかなければなりません。「子どもは3人欲しかったけど、2人までかな」「海外旅行は3年に1回にしよう」「家は中古にして価格を下げよう」「車は思い切って手放そう」など、思い描いた夢を現実に落とし込む作業はなかなかにシビアです。