2019年はどんな年だった?ベスト&ワースト銘柄

トータルリターン

配当再投資を含めたトータルリターンは+24.2%(※2019年12月上旬時点)

2019年の戦績雑感

 2019年はNYダウなど米国株価指数が軒並み過去最高値を更新するなど、市場がおおむね好調だったこともあって、24.2%ものリターンを上げることができました。特に、株主配当を再投資した分の株が大きく値上がりして複利効果が働いたのが大きかったです。

 どの銘柄もそうですが、私が勝てた理由は良い銘柄を忍耐強く保有し続けるだけという、とてもシンプルなもの。優良株はひたすら買い持ちしているだけでいいので、ラクチンです。

 少しひやっとしたのは2019年9月。保有するフィリップモリス(PM)株に同業のアルトリア・グループ(MO)との合併観測が持ち上がり、MOと合併すれば訴訟リスクが高まるという理由で、株価が急落したときでしょうか。その後、合併協議が白紙に戻されたことで株価はいくぶん回復して安心しました。

 そのアルトリア・グループ(MO)は同じ9月に電子タバコに対する規制強化が嫌気され、株価が暴落。配当利回りが一時8%を超える高配当株となりましたが、「毎月最後の金曜日に組み入れ比率最低銘柄を5,000ドル買い増す」という運用ルールが奏功して、機械的に買い増すことができ、含み益を増やすことができました。

 確かに含み損が拡大した石油会社のエクソン・モービルのように、私は一度買ったら滅多なことでは売らないので、市況悪化やネガティブな事件・事故や業績動向の影響を直接受けます。でも、長期保有していけば、やがて悪化した市況や業績も回復するはず。

 含み損が多少あっても、連続増配を続ける超優良企業の高配当金という果実を再投資することで雪だるま式に資産を増やす――それが優良高配当株に長期投資する最大の魅力だと思いますね。