プロフィール/2019年末時点のポートフォリオ
プロフィール
自称「日本一アンチの多い」米国株ブロガー。ブログ「バフェット太郎の秘密のポートフォリオ」の管理人。23歳のときに資金300万円で日本株投資をスタート。リーマン・ショックでいったん投資を縮小したあと、2010年頃から日本の中小型株を中心に投資を再開。日本株以上に米国株のパフォーマンスがいいことから、2015年夏頃、日本株をすべて利食いし、投資対象を米国株に全面シフト。現在はコカ・コーラやP&G、マクドナルドなど米国の「超大型連続増配高配当株」10社を均等分散投資。ブログなどにも公開している、この「バフェット太郎10種」の長期保有で着実に資産を増やしている。 |
投資スタイル
スキャルピング | デイトレーディング | 中~長期投資 | 分散投資 | 集中投資 |
バリュー投資 | グロース投資 | モメンタム投資 | ポイント投資 | ロボアド投資 |
※当てはまる投資スタイル、当てはまらない投資スタイル
※モメンタム投資…株価が上昇トレンドを形成している銘柄に投資する方法。
保有銘柄
日本株 | 優待株 | 米国株 | 新興国株 |
ソーシャルレンディング | 金・プラチナ | 仮想通貨 | FX |
アクティブファンド | 海外ETF | 海外債券 | 海外REIT |
インデックスファンド | 国内ETF | 日本債券 | 国内REIT |
※主力商品、主力ではないが保有している商品、保有していない商品
2019年末時点のポートフォリオ
約7,500万円の総資産の85%は「バフェット太郎10種」と名付けた超大型の連続増配・高配当株に均等投資して、配当金を再投資する複利運用を行っています。
2019年11月末時点のポートフォリオでは、米国株のうちプロクター&ギャンブル(PG)が12.5%で最も保有比率が高く、続いてウォルマート(WMT 10.4%)、アルトリア・グループ(MO 10.1%)、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ 9.9%)、マクドナルド(MCD)とフィリップ・モリス(PM)が9.8%で並び、コカ・コーラ(KO 9.6%)、ジョンソン&ジョンソン(JNJ 9.5%)、IBM(IBM 9.3%)、エクソン・モービル(XOM 9.1%)の順になっています。
その他、新興国株を資産の12%分保有するほか、新投資ジャンルの仮想通貨(2%)、ソーシャルレンディング(1%)にも投資しています。
2019年はどんな年だった?ベスト&ワースト銘柄
トータルリターン
配当再投資を含めたトータルリターンは+24.2%(※2019年12月上旬時点)
2019年の戦績雑感
2019年はNYダウなど米国株価指数が軒並み過去最高値を更新するなど、市場がおおむね好調だったこともあって、24.2%ものリターンを上げることができました。特に、株主配当を再投資した分の株が大きく値上がりして複利効果が働いたのが大きかったです。
どの銘柄もそうですが、私が勝てた理由は良い銘柄を忍耐強く保有し続けるだけという、とてもシンプルなもの。優良株はひたすら買い持ちしているだけでいいので、ラクチンです。
少しひやっとしたのは2019年9月。保有するフィリップモリス(PM)株に同業のアルトリア・グループ(MO)との合併観測が持ち上がり、MOと合併すれば訴訟リスクが高まるという理由で、株価が急落したときでしょうか。その後、合併協議が白紙に戻されたことで株価はいくぶん回復して安心しました。
そのアルトリア・グループ(MO)は同じ9月に電子タバコに対する規制強化が嫌気され、株価が暴落。配当利回りが一時8%を超える高配当株となりましたが、「毎月最後の金曜日に組み入れ比率最低銘柄を5,000ドル買い増す」という運用ルールが奏功して、機械的に買い増すことができ、含み益を増やすことができました。
確かに含み損が拡大した石油会社のエクソン・モービルのように、私は一度買ったら滅多なことでは売らないので、市況悪化やネガティブな事件・事故や業績動向の影響を直接受けます。でも、長期保有していけば、やがて悪化した市況や業績も回復するはず。
含み損が多少あっても、連続増配を続ける超優良企業の高配当金という果実を再投資することで雪だるま式に資産を増やす――それが優良高配当株に長期投資する最大の魅力だと思いますね。
2019年、利益を上げた銘柄ベスト5
利益を上げた銘柄 |
バフェット太郎さんの分析 |
マクドナルド(MCD) |
MCD株は2014年の食肉消費期限切れ問題を発端に株価が低迷していた時期に大量購入したので、業績改善による株価の急騰で、含み益が大きく拡大しました。 |
プロクター&ギャンブル(PG) |
不採算ブランドが利益率悪化の原因となり、株価が低迷していたのですが、不採算部門の売却と経営資源の効率化で業績が改善。それにともない2019年は株価も急騰して含み益が拡大しました。 |
ウォルマート(WMT) |
アマゾンの躍進を受けて小売株が軒並み暴落していた時期に仕込んだので業績拡大による株価の反転急騰で、含み益が拡大しました。 |
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ) |
VZ株に投資した時期は、同社が競合他社との価格競争に巻き込まれて株価が低迷していた時期でした。しかし、2019年はスプリントとTモバイルの合併が当局に承認されたことで、価格競争がいくぶん緩和されるとの期待感もあり、株価が上昇。買い持ち戦略が奏功しました。 |
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ) |
2019年10月以降、アスベストが混入したベビーパウダーの自主回収を発表し、訴訟リスクの高まりから株価が急落。しかし、2019年前半には業績拡大とともに株価も堅調に上昇していたので、かなり大きな含み益を維持できました。 |
2019年、損失が大きかった銘柄ワースト3
損失が大きかった銘柄 | バフェット太郎さんの分析 |
エクソン・モービル(XOM) | 原油安を背景に業績が低迷しています。 |
IBM(IBM) | 5四半期連続で減収が続くなど、業績の低迷にともない株価も落ち込んでいます。 |
アルトリア・グループ(MO) | 電子タバコを巡る規制強化を受けて株価が低迷したため。 |
予測!2020年はこんな年になる!
2019年は米国の優良株をひたすら長期保有する私のような投資スタイルにとって最良の1年になりました。
引き続き2020年上半期も米国中央銀行FRB(連邦準備制度理事会)による隠れQE4(量的緩和第4弾)を追い風に株高傾向が続く、と予想しています。ただ、月間600億ドル(約6.5兆円)の「Tビル」と呼ばれる米財務省短期証券を購入するという、このQE4は2020年第2四半期までで終了予定。QE4が終わる年後半以降は、好調な米国株市場も崩れ始めると思います。
特に大統領選挙後となる11月以降は米中貿易戦争の激化も予想されるため、2020年下半期のリセッション(景気後退)リスクは高いと思います。
ただし、景気サイクルを正確に予測することはできません。なので、今まで通り、「バフェット太郎10種」に選定した米国の連続増配高配当株10社への均等分散投資を、愚直に続けていく、という超シンプルな投資戦略に変わりはありません。
その一方で、景気サイクルに備えた投資として、資産の一部を安全・逃避資産とされる金を採掘する金鉱株やデジタル・ゴールドとして注目されているビットコインなどにも移しており、2020年もそうしたリスクヘッジを行っていくつもりです。
投資ヒストリー&投資哲学を教えて!
過去最大の失敗談は?
1銘柄に全力で集中投資、まぐれに浮かれてリスク管理がおろそかに…
投資初心者時代の失敗は、現在のような均等分散投資ではなく、たった1銘柄に集中投資してしまったことで、その銘柄の株価動向に資産全体が大きく影響を受けるなど、投機的な資産運用をしてしまったことです。
インド株の投資信託を購入して、たった1カ月で20%くらい基準価額が上昇して浮かれていましたが、その成功は完全なまぐれでした。
投機的な投資やまぐれに過ぎない成功に浮かれてしまいやすいのが初心者にありがちな失敗だと思います。
過去最大の成功談は?
人気低迷期に買ったウォルマート、忍耐保有で大勝利!
私が投資対象を米国株に切り替えるきっかけになったのは、米国スーパーマーケットの王者・ウォルマートへの投資でした。
初めて購入したのは2015年末頃だったのですが、当時はネット通販のアマゾンの躍進を受けて、ウォルマートなど小売株が軒並み暴落するなど、株価が最悪な状況でした。
ウォルマートの株価も60ドル程度まで下がっていましたが、本業のもうけを表す営業キャッシュフローは安定して黒字を達成していました。そこで勇気をもって積極的に買い増したことが大成功につながりました。その後の業績回復にともない株価も大きく上昇して、現在は120ドル前後で取引されています。
本家本元のウォーレン・バフェット氏同様に、優良株が誰からも見向きもされないようなタイミングで買い、忍耐強く持ち続ければ、配当だけでなく大きな値上がり益も期待できるということをウォルマート株投資で学びました。
エクソン・モービルやIBM、アルトリア・グループなど不人気で株価が下落傾向にある優良株に投資し続けているのも、ウォルマートで得た投資の成功原則にのっとったものです。
これまでの投資で買ったお宝は?
バフェット太郎10種すべて。投資で得た配当はすべて再投資しているので今、保有している「バフェット太郎10種」=投資で買った最も大切なお買い物です(笑)。
失敗や成功を通じて学んだこと・投資哲学は?
現在、米国の連続増配高配当株10社に均等分散投資していますが、この手法は過去の失敗を踏まえて確立しました。たとえば、1銘柄への集中投資はあまりにもリスクが大きい。その反面、分散投資する銘柄数が多すぎると、1つの株が大きく上昇しても資産全体を大きく増やすことができません。10銘柄ぐらいがちょうどいい、というのが私の実感です。特定の銘柄に集中投資しないように10銘柄に均等分散を心がけています。
また、投資で難しいのは「いつ買うか」というタイミングだと思いますが、そこに正解はないと思います。その点、私が「バフェット太郎10種」に採用している銘柄は、昔も今も、そしてこれからもずっと優良株なので、「いつ買うか」という売買のタイミングを考える必要がありません。
本業でしっかりキャッシュフローを稼いでいる超優良株のみに投資対象を限定しているからこそ、安心してバイ&ホールドし続けられるのも、私の投資手法のメリットだと思います。
加えて、バイ&ホールドしやすいように、配当利回りの高い銘柄を保有することで、配当が弱気相場のなぐさめとなり、忍耐強く保有し続けられるように工夫しています。
初心者へアドバイス!
1~2銘柄の集中投資は避けるべき
1~2銘柄に全財産を集中投資するのは、リスクが高すぎるので、避けるべきだと思います。どんな投資初心者の方でも「自分が買う銘柄は株価が上がるに違いない」と思って投資するもの。その自信や確信って、どうしても盲目的なものなってしまいかちです。
1つの銘柄がポートフォリオに占める割合は最大20%までにしたほうがいい。これが私の経験と投資成績から得た教訓ですね。
個人投資家の投資戦略をチェック!初心者向けアドバイスも!
日本株・DAIBOUCHOUさんの2019年の勝敗と2020年戦略
米国株・バフェット太郎さんの2019年の勝敗と2020年戦略
アクティブファンド・rennyさんの2019年の勝敗と2020年戦略
インデックスファンド・虫とり小僧さんの2019年の勝敗と2020年戦略
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