新経連株価指数の主要構成銘柄は?

 図表3は、新経連株価指数を構成する96銘柄について、時価総額の降順(大きい順)に上位20銘柄のみを一覧したものです。新経連に加盟している企業のうち、国内主要市場(東証1部、東証2部、マザーズ、ジャスダック)に上場されている銘柄で構成されており、上位銘柄としては楽天(4755)ニトリホールディング(9843)富士通(6702)東京急行電鉄(9005)出光興産(5019)日本オラクル(4716)INE(3938トレンドマイクロ(4704)サイバーエージェント(4751)などが挙げられます。セクター(業種)は、IT系サービス業に限らず、小売り、電気機器、陸運、情報・通信、不動産など意外に幅広いことがわかります。新経連によると、銘柄の定期入替え(毎年8月1日を基準として9月1日より)が実施されるとのことです。

 TOPIXや日経平均と異なる新経連指数の特徴としては、新しい産業や企業に投資することの重要性を示しており、次々と誕生するベンチャー企業が上場後に、企業価値や株式時価総額を増やしていくことも想定されます。逆に言えば、市場の成長期待を担う新経連指数が市場平均に対する優勢を取り戻すプロセスは、日本の産業界全体の新陳代謝が進み、成長期待が回復していく動きを象徴するものと思われます。