今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは161.75

下値メドは161.15 

米CPI:全体としてはインフレ下げ止まり。耐久財などすでにデフレ状態。
FRB利下げ:利下げはむしろ危険。コアCPIが1991年8月以来の最速ペースで上昇
BOE:ベイリー総裁「英国のインフレ率は、ソフトランディングを支持していない」 
米経済成長:2024年2.7%、2025年1.9%に減速。引締め政策の遅行効果で - IMF
米金利:金利水準は景気悪化状態に近づいている  

前日の市況

 7月2日(火曜)のドル/円相場は前日比0.06円の「円高」。

 2024年132営業日目は161.44円からスタートして、東京時間昼過ぎに高値161.75円をつけた。前日の38年ぶりの円安水準(161.73円)を2ポイント更新した。円の安値更新は3営業日連続となったが、急な動きは為替介入を誘発するおそれがあるため、162円手前でいったん引き下がった。

 東京時間夜遅くに161.38円まで下げてこの日の安値をつけた。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長はこの日「FRBが利下げを待っている間に労働市場が悪化してしまうことが、今後のリスクだ」とやや弱気な発言をしたことをきっかけにドルが売られた。終値は161.42円。24時間のレンジ幅は0.48円。

ドル/円 最新売買動向:下がったら買い

 下のドーナツグラフは、楽天FX口座における個人投資家の最新の売買比率(売りと買いの数量の割合)を示している。外側のドーナツは「建玉(保有ポジション)」、内側のドーナツは「注文(オーダー)」の比率である。

出所:楽天証券作成

 7月3日午前7時50分時点のドル/円のオープン・ポジションは、売り持ち「55%」に対して、買い持ちは「45%」。前日と比較すると、売り持ちが7ポイント減っている。NY市場で161円台前半まで下落した時に、売りポジションの一部を買い戻したと見られる。全体的な売り買いのバランスは中立に近づいてきた。

 また、ドル/円の注文状況は、売りオーダー「41%」に対して、買いオーダーは「59%」で、「下がったら買う」という注文が6割近くを占める。前日と比較すると、売りオーダーは8ポイント増えている。

ユーロ/円 最新売買動向:利食いしたいけど下がらない

出所:楽天証券作成

 7月3日午前7時50分時点のユーロ/円のオープン・ポジションは、売り持ち「70%」に対して、買い持ちは「30%」で、ショートポジションに偏っている。

 ユーロ/円の注文状況は、 売りオーダー「22%」に対して、買いオーダーは「78%」と、圧倒的に買い注文が大きい。

2024年 主要指標 

出所:楽天証券作成