今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは148.40

 ↓下値メドは147.75 

借金まみれ:中国の労働人口の1% 800万人が、借金でブラックリストに  
AIと金融:金融業界がAIを採用する際の最大のハードルは、テクノロジー自体の弱点と、特定の業務への導入に対する規制上のハードル
ECB政策ミス:シュナーベル理事、昨年9月の利上げは間違いだったことを暗に認める
中国格下げ:ムーディーズ、見通しを安定的からネガティブに引き下げ。地方政府や国営企業の財務状況悪化を理由に  
日銀:「ゼロ金利解除の段階ではない」

前日の市況

  2024年14営業日目、1月18日(木曜)のドル/円は、前日比0.06円の「円高」だった。
東京市場で日経平均株価と共に148円台前半まで上昇したが、輸出企業の売りに押され、夜の初め頃に147.66円まで下落してこの日の安値をつけた。

 しかし米国市場では雇用関連の強いデータに反応した米長期金利の上昇がドル買いを促した。再び148円に戻すと、夜遅くに148.30円まで上昇してこの日の高値をつけた。終値は148.13円。24時間のレンジ幅は0.65円。

 この日発表された雇用関連のデータの失業保険申請件数は18.7万件と、2022年9月以来の低水準となった。失業保険の継続受給者数も、昨年10月以来の少なさ。データは、米労働市場の力強さが続いていることを示している。

 雇用関連のデータだけではなく、1月に発表された一連の米国指標はインフレ率や小売売上高も強く、データ重視主義のFRB(米連邦準備制度理事会)を慎重にさせている。アトランタ連銀総裁は「最悪なのは、早すぎる利下げだ」とこの日発言した。

レジスタンス:
148.30(01/18)
148.53(01/17)
148.84円(23/11/28)
149.67円(23/11/27)

サポート:
147.66(01/18)
147.04(01/17)
145.58(01/16)

本日の見通し

 ドル/円は、米経済指標の好調さと米長期金利の上昇がドル買いを支えるなかで147円台の買いが強い。この日も147台後半まで売られたが、結局148円台に戻している。

 一方で、今週前半のようなドル買いの勢いは徐々に弱まっているようだ。終値ベースでも、月曜から水曜までは平均1.00円ペースの勢いで円安が進んできたが、この日は前日比ほぼフラットになった。昨年末のドルショートの買い戻しも148円台でほぼカバーされたと考えると、ポジションは軽くなって動きやすい。11月27日以来遠ざかっている149円台をチャレンジするには一段の強力なドル買い材料が必要だろう。

 FRB利下げ見通し調整はいったん小休止して、来週のマーケットの関心は22日の日銀金融政策決定会合に移る。ドル/円の150円台は日銀がカギを握るだろう。

主要指標 終値

出所:楽天証券作成