テクニカル面で見たBTC相場見通し

BTC/USD MACD・RSI

出典:Trading Viewより楽天ウォレット作成

 テクニカル分析では少し不思議な動きが見られた。上記はMACD(移動平均収束拡散手法)とRSI(相対力指数)だが、相場が上昇しているのに両者が下向きとなるダイバージェンスが発生し、典型的なトレンド転換を示唆するサインが出ていた。

 調整が入るのは時間の問題と見ていたところ、相場は逆に大きく上昇。この結果、MACDやRSIが相場に合わせる形で上向きになった。もうこれでダイバージェンスが解消したと見るか、近いうちにトレンド転換が出るのかは正直申し上げてよく分からない。そうした動きだった。

BTC/USD 一目均衡表・ボリンジャーバンド

出典:Trading Viewより楽天ウォレット作成
出典:Trading Viewより楽天ウォレット作成

 一目均衡表やボリンジャーバンドは強い形。遅行線がローソク足に近づき、3役好転が解消しそうになっていたところで急上昇、しばらくは買いサインが続きそうな格好。ボリンジャーバンドも拡大、上のバンドにローソク足が重なるバンドウォークの強いサインが点灯している。短期的には上値余地がありそうな格好だ。

BTC月別騰落一覧

出典:Bloombergより楽天ウォレット作成

 恒例の月別の騰落率で見ると、12月は過去12年で6勝6敗(6回上昇、6回下落)と五分五分。月別で負け越している3月、8月、9月に次いでパフォーマンスが悪い。とはいえ勝率5割だし、3カ月連続で陽線が続いた過去12回のうち、翌月が陰線となったのは3回だけだ。一方で、直近5年間で4回下げているのが気になるところで、季節性でどうこうとは言い難い。

まとめ

 まとめると、12月のBTC相場は上に行って来いの展開か。

 すでに月初に大きく上昇しており、もう少し上昇余地がありそうだが、上値のめどは4万6,000ドル辺り。期待先行の買いで調整売りに注意したい。ETFの承認は1月になるとの見方が優勢だが、承認後はSell the Fact(「うわさで買って事実で売る」という投資格言)が出る可能性が強い。