値上がり率ランキング(5銘柄)

1 OSGコーポレーション(6757・ジャスダック)

 9日に発表した中間決算がビッグサプライズに。中間期の営業利益が、期初計画の2.6億円を大幅に上回る3.6億円で着地。浄水器など水関連機器事業は苦戦するも、宅配関連などのフランチャイズ事業が急成長しているようです。営業利益の通期予想は5.8億円で据え置いていますが、上期までの進捗率は6割超と上振れペースといえます。

 決算で想像以上に上がった小型株ですが、発表前の9日終値は764円。この時点の配当利回りは4.6%もあったわけですので、それだけ割安放置されていたとも言えますね。

2 ビリングシステム(3623・東証マザーズ)

 20日に、話題のPayPayとスマホ決算サービス「PayPay」利用加盟店の開拓業務で提携したと発表。「PayPay」利用加盟店が、同社のスマホマルチ決済サービスに追加対応することで利用者の利便性が高まるようです。

 10月の消費増税を前に、キャッシュレス決済に関連する強材料が出たことで翌24日は1日で+30%! 今期は業績の急激悪化が見込まれ、株価も低空飛行状態だっただけに、株価反応も強烈でした。

3 共同PR(2436・ジャスダック)

 超小型の低流動性株から飛び出した“宇宙”ネタに短期筋が群がりました。26日、超小型衛星の実利用に向けた研究開発の第一人者である東京大学大学院教授など4社と共同出資で、宇宙ビジネスを手掛ける「スペース・バジル」を設立したと発表。この新会社で、宇宙空間を利用したマーケティング事業を行うようです。PR会社から宇宙ビジネスの話が出た“意外感”がサプライズですね。

4 プロレド・パートナーズ(7034・東証マザーズ)

 昨年7月のIPO後、これほど順調にセカンダリーで上昇した銘柄は希少です(初値3,585円→9月末終値8,920円)。市場で評価された理由は、期初計画を上回る業績で期待に応え続けてきたから。

 12日に、顧客紹介などでコンサル取扱案件が伸びていることから、今19年10月期の業績予想を上方修正。また、15.7万株の立会外分売の実施も発表しています。今回の分売実施は、東証1部昇格に向けた準備で間違いないでしょう。

5 旅工房(6548・東証マザーズ)

 香港デモに振り回されたネット旅行代理店の小型株です。デモ激化を理由に、8月は月間▲27%。ただ、4日に香港政府トップが「逃亡犯条例」改正案の完全撤回を表明。これを受けてモリモリ切り返し、9月は月間+29%でした。香港旅行・ツアーの需要が回復するのでは?なる期待感が理由だそうです。