NYダウも急反発、既に昨年のボックス圏まで戻っている

昨年、貿易戦争や米利上げが加速する不安から売られたNYダウも、足元、急反発が続いています。

NYダウ週足:2018年1月2日~2019年1月18日

 

NYダウは、既に2018年のボックス圏まで、値を戻しています。

【再掲】NYダウ週足:2018年1月2日~2019年1月18日

 

 米利上げ打ち止めの期待と、貿易戦争が緩和する期待が、NYダウの急反発を支えています。パウエルFRB議長が、利上げを一時的に打ち止めにするととれる発言をしてから、金利上昇への不安が低下しています。また、米中通商交渉で、中国側から歩み寄りの姿勢が見られることから、貿易戦争が緩和する期待が出ています。

 ただし、要注意は、これから始まる10~12月決算の発表です。中国との貿易戦争の影響が、米国企業にも影響を及ぼし始めている可能性があります。2019年より、2018年の大型減税効果が剥落し、米国企業の増益率が鈍化するので、先行き(1~3月)の見通しにも慎重な企業が増えると思われます。

押し目での買い増しを狙いたい

 日本株は、PER(株価収益率)・配当利回りなどから見て割安で、長期的に良い買い場を迎えていると考えています。ただし、このまま一本調子の上昇が続くとは考えていません。押し目を待って、買い増ししていくのが良いと考えています。

 

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