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「世紀の空売り対象は?新・旧債券の帝王の警鐘」
石原 順
外為市場アウトルック
リーマンショックの影響による景気回復に向けた歳出の増大が、世界中で財政赤字の拡大を招いた。政治家は財政再建をしなければならず、その結果、景気対策は中央銀行に押し付けられることにな…

「世紀の空売り対象は?新・旧債券の帝王の警鐘」

2015/7/2
ドイツを始め国債市場の流動性が低下している。流動性の危機は、日欧米のQEの副作用として起きている。
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相場のリスク/リターン比

筆者はブログでも書いたように、先週6月26日金曜日までは、主にドル/円の1時間足を観ながら大きなポジションで売買を続けていた。しかし、この日の日本時間20時~23時にドル/円1時間足が13時間エンベロープ+0.3%付近に到達したのを最後に、ポジションをいったん売却し、その後は小さなポジションで短期の売買を続けている。

ドル/円(1時間足) 13時間エンベロープ
上段:13時間エンベロープ±0.3%バンド(黄)・±0.6%バンド(緑)
下段:26時間標準偏差ボラティリティ(緑)

(出所:楽天FX マーケットスピードFX)

下のチャートは昨日の夕方のドル/円が122円70銭付近で推移していた時のチャートだが、

「これは13時間エンベロープの+0.3%までは戻るな」と思ってポジションを取った。このような短期の売買は続けているが、基本的に相場の上は買いたくないと考えている。

125円の黒田ライン、ギリシャ・プエルトリコ・ウクライナなどの債務危機問題、暴走型のバブル相場となっている上海株の20%以上の急落などを考えると、ここで大きなポジションを持ってもリスク/リターン比から見て割が合わないからだ。

ドル/円(1時間足) 13時間エンベロープ
上段:14時間ADX(赤)・26時間標準偏差ボラティリティ(青)
下段:13時間エンベロープ±0.3%(青) ±0.6%(赤)・9時間RSI(鈍感バージョン)40-60 桃色=買い相場・水色=売り相場

(出所:DVD 『相場で道をひらく ~標準偏差ボラティリティトレード~
トレードツール1)

新・旧債券の帝王の警鐘

新債券の帝王と呼ばれ、金利の予測を的中させている米国の著名ファンドダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラックは6月29日に、「ギリシャとプエルトリコの債務危機に関する新たな動向を見越し、前週末26日に大量の米国債と連邦政府抵当金庫(ジニーメイ)のモーゲージ担保証券(MBS)を購入したことを明らかにした。ギリシャの支援協議が決裂し同国のデフォルト(債務不履行)の可能性が高まったことで、米国債はこの日大幅高となり、利回りは1週間ぶりの水準に低下した。ガンドラック氏は、仮に利回りの上昇が加速したとしても、高利回りのジャンク債(投機的等級債)や新興国の債券は米国債のパフォーマンスを下回るため、米国債やジニーメイのMBSへの投資を行なったと」発言している。(『ガンドラック氏、前週末に米国債・ジニーメイMBS大量購入』6月29日 ロイター報道)

ハイイールド債ETF(日足) ジャンク債市場も上昇に陰りが・・

(出所:石原順)

ジェフリー・ガンドラックは中国株のチャートが1999年~2000年のナスダックの動きに似ていると指摘している。チャート的には日本の1980年代後半のチャートにも似ている。「世紀の空売り」に動くファンドが出てきてもおかしくないだろう。

ドイツの金利急騰を的中させた米運用大手ジャナス・キャピタル・グループのビル・グロスが「次の空売りのターゲットは深圳(シンセン)指数」であるとツイートしてから、どうも中国株の動きがおかしい。現在、ジョージソロスが運用を委託しているという噂のビル・グロスは、「中国は信用が拡大しすぎている。中央銀行バブルに慣れきって、投資家は長い間試練を与えられてこなかった」と語り、投資家が相場をなめてしまっていることに警鐘を鳴らしている。

上海総合指数(日足)恐怖と欲望のゲーム・・高値から2割以上の下げで恐怖相場が進行中
上段:26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド±0.6シグマ(緑)

(出所:石原順)

なぜ、ドル/円をメインに売買するのか?

最近、「なぜドル/円のような動かない通貨をメインに売買しているのですか?」とよく聞かれる。下のドル/円のチャートをみれば、2015年のドル/円相場は凪相場といってもよいだろう。ドル/円だけ取引していては、収益機会は限られるように見える。

ドル/円(日足)
上段:26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド±1シグマ(緑)

(出所:石原順)

2015年の日本市場はPKO相場でドル/円は127円、日経平均は22000円あたりまでは上がるだろうというのが海外投機筋の読み筋だ。

ドル/円がなぜこんな低変動相場になっているのかと言えば、当局のPKOが入るゆるい管理相場になっているからである。PKO相場は下値を押さえてしまうので上値も限られる。しかし、筆者にとっては下値が堅いというのは大きな安心感なのである。(少なくとも公的資金の玉がきれるまでは・・)また、ドルはさほど上がらないだろうが、日米の金融政策の方向性の違いから、大幅な円高も考えにくい環境にある。

ドル/円(月足) 127円あたりまではあるだろう・・

(出所:石原順)

ドルインデックス(月足) ドルが安い時代は終わった?

(出所:石原順)

下値に硬直性があり、あまり動かない相場で機能するのは押し目買いだ。日足ベースで押し目を待っていては、収益機会が限られる。だから筆者は1時間足での売買をメインにしているのである。下半期もこの売買手法で臨んでいくつもりだ。

ドル/円(日足) 13日エンベロープ
上段:13日エンベロープ ±1%バンド(黄)・±2%バンド(緑)
下段:26日標準偏差ボラティリティ(緑)

(出所:楽天FX マーケットスピードFX)

ドル/円(1時間足) 13時間エンベロープ
上段:13時間エンベロープ±0.3%バンド(黄)・±0.6%バンド(緑)
下段:26時間標準偏差ボラティリティ(緑)

(出所:楽天FX マーケットスピードFX)

標準偏差ボラティリティやエンベロープを使った売買手法については、『DVD 相場で道をひらく7つの戦略 ──標準偏差ボラティリティトレード』(石原順) で解説している。興味のある方は、ぜひお買い求めください。

『DVD 相場で道をひらく7つの戦略 ──標準偏差ボラティリティトレード』(石原順) の予約販売が楽天ブックスで始まりました。
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日々の相場動向についてはブログ『石原順の日々の泡』を参照されたい。

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