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押し目買い・戻り売りのポイントはどこか?エンベロープとRSIで相場を読む
石原 順
外為市場アウトルック
リーマンショックの影響による景気回復に向けた歳出の増大が、世界中で財政赤字の拡大を招いた。政治家は財政再建をしなければならず、その結果、景気対策は中央銀行に押し付けられることにな…

押し目買い・戻り売りのポイントはどこか?エンベロープとRSIで相場を読む

2015/3/5
エンベロープ(移動平均線乖離)は移動平均線を一定の割合で上下に乖離させたテクニカル指標である。「価格が移動平均線から乖離しすぎると、平均に戻ろうとする力が働く」という平均回帰の考え方から…
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相場の動く目安(1時間足)

エンベロープ(移動平均線乖離)は移動平均線を一定の割合で上下に乖離させたテクニカル指標である。「価格が移動平均線から乖離しすぎると、平均に戻ろうとする力が働く」という平均回帰の考え方から、エンベロープで「買われ過ぎ」・「売られ過ぎ」を判断し、筆者も逆張りや利食いのポイントとして利用している。

先週のレポートでは、1時間足のエンベロープ(移動平均線乖離)でドル/円相場の自律運動を観察した。今週はドル/円だけではなく、他の通貨の動きもエンベロープでみてみよう。

「為替相場の1時間足は概ね13時間移動平均線の±0.8%乖離の範疇で動く」というのが米系金融機関の分析だが、現在の相場では±0.6%乖離の範囲で動くことが多い。

強力な買いトレンドや売りトレンドが発生していないノーマル相場(トレンド=方向性のない相場)の動く範囲は、概ね13時間移動平均線の±0.6%乖離(赤のバンド)の半分である13時間移動平均線の±0.3%乖離(青のバンド)の範囲に収まることが多い。

ただし、米雇用統計や大きなイベントの発表時の相場は、13時間移動平均線の±0.6%乖離(赤のバンド)を大きく逸脱することがあるので注意が必要である。大きなイベントで大変動が予想される場合には、1時間足のエンベロープ(移動平均乖離)ではなく、日足のエンベロープ(13日移動平均線乖離)±2%および±3%を観察すべきである。

以下のチャートは、3月4日の夜間に作成した過去200時間の1時間足(1時間足のローソク足200本)の推移である。

筆者の短期の相場観は、ドル/円やNZドル円相場は穏やかな円安基調だ。したがって、ドル/円やNZドル円の短期取引では1時間足のエンベロープ(移動平均乖離)を相場の押し目買いポイントとして使っている。

一方、ユーロ/ドルやユーロ/円は短期的には下げ相場を想定しているので、1時間足のエンベロープ(移動平均線乖離)を戻り売りのポイントとして使っている。なぜ、ユーロだけは戻り売りなのか?それは現時点のユーロ/ドルの日足相場で「売りトレンド」が発生しているからである。

ドル/円(1時間足)

上段:26時間標準偏差ボラティリティ(青)
下段:13時間移動平均線±0.3%乖離(青)13時間移動平均線±0.6%乖離(赤)

(出所:石原順)

NZドル/円(1時間足)

上段:26時間標準偏差ボラティリティ(青)
下段:13時間移動平均線±0.3%乖離(青)13時間移動平均線±0.6%乖離(赤)

(出所:石原順)

ユーロ/ドル(日足) 売りシグナル点灯中

上段:26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド±1シグマ(緑)

(出所:石原順)

ユーロ/円(1時間足)

上段:26時間標準偏差ボラティリティ(青)
下段:13時間移動平均線±0.3%乖離(青)13時間移動平均線±0.6%乖離(赤)

(出所:石原順)

ユーロ/ドル(1時間足)

上段:26時間標準偏差ボラティリティ(青)
下段:13時間移動平均線±0.3%乖離(青)13時間移動平均線±0.6%乖離(赤)

(出所:石原順)

豪ドル/円(1時間足)

上段:26時間標準偏差ボラティリティ(青)
下段:13時間移動平均線±0.3%乖離(青)13時間移動平均線±0.6%乖離(赤)

(出所:石原順)

カナダドル/円(1時間足)

上段:26時間標準偏差ボラティリティ(青)
下段:13時間移動平均線±0.3%乖離(青)13時間移動平均線±0.6%乖離(赤)

(出所:石原順)

相場の動く目安(5分足)

より短期の時間枠であるでの為替相場の変動は、概ね13本(65分)移動平均線の±0.3%乖離の範疇で動くと言われているが、最近の相場ではそこまでの変動は起こりにくく、概ね65分移動平均線±0.2%が変動の範疇となっており、65分移動平均線±0.1%がコアレンジとしてみている取引者が多い。以下のチャートは、3月4日の夜間に作成した5分足のローソク足200本の推移である。

ドル/円(5分足)

上段:130分(26×5分)標準偏差ボラティリティ(パラメータ26)
下段:65分(13本)移動平均線±0.1%乖離(青)・65分(13本)移動平均線±0.2%乖離(赤)

(出所:石原順)

豪ドル/円(5分足)

上段:130分(26×5分)標準偏差ボラティリティ(パラメータ26)
下段:65分(13本)移動平均線±0.1%乖離(青)・65分(13本)移動平均線±0.2%乖離(赤)

(出所:石原順)

NZドル/円(5分足)

上段:130分(26×5分)標準偏差ボラティリティ(パラメータ26)
下段:65分(13本)移動平均線±0.1%乖離(青)・65分(13本)移動平均線±0.2%乖離(赤)

(出所:石原順)

ユーロ/円(5分足)

上段:130分(26×5分)標準偏差ボラティリティ(パラメータ26)
下段:65分(13本)移動平均線±0.1%乖離(青)・65分(13本)移動平均線±0.2%乖離(赤)

(出所:石原順)

相場の動く目安(日足)

日足の為替相場はノーマル(強いトレンドが出ていない)相場の場合、概ね13日エンベロープ(移動平均線乖離)±3%のバンドの中で動くという傾向を持っている。コアレンジは13日移動平均線±2%とみておけばよいだろう。日足の13日移動平均線の±3%乖離水準が、筆者の為替相場をみる基本的なレンジ感である。

もっとも、大きな買いトレンドや売りトレンドが発生した場合、相場は13日移動平均線±2%のバンドに沿いながら上昇・下落を継続するといった相場になることがある。そうした相場の大きな転換点は、最もポピュラーな14日RSIという指標が教えてくれる。

買われ過ぎ・売られ過ぎの水準をみるのに14日RSI の70%と30%をみているが、年金や郵貯簡保などのPKOが入っているドル/円相場だけは70%と40%を目安にしている。

ドル/円(日足)とRSIのシグナル

上段:13日移動平均線±1%乖離(青)・13日移動平均線±2%乖離(赤)・13日移動平均線±3%乖離(緑)
下段:14日RSI(赤)

(出所:石原順)

NZドル/円(日足)とRSIのシグナル

上段:13日移動平均線±1%乖離(青)・13日移動平均線±2%乖離(赤)・13日移動平均線±3%乖離(緑)
下段:14日RSI(赤)

(出所:石原順)

豪ドル/円(日足)とRSIのシグナル

上段:13日移動平均線±1%乖離(青)・13日移動平均線±2%乖離(赤)・13日移動平均線±3%乖離(緑)
下段:14日RSI(赤)

(出所:石原順)

ユーロ/円(日足)とRSIのシグナル

上段:13日移動平均線±1%乖離(青)・13日移動平均線±2%乖離(赤)・13日移動平均線±3%乖離(緑)
下段:14日RSI(赤)

(出所:石原順)

上に書いた売買手法は実際に筆者や筆者の関係するファンドが使っている売買手法である。

相場の転換点をとらえる逆張りは、くどいようだがストップロス注文が必須である。相場の流れに逆らったポジションをとってストップロス注文を置かない場合、壊滅的な損失をこうむる可能性があるからだ。相場に絶対はない。

日々の相場動向についてはブログ『石原順の日々の泡』を参照されたい。

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