今回で連載100回に到達しました
なんとなく投資を行う人のステップアップのための本連載もとうとう100回目を突破しました。楽天証券の連載陣の中では、マーケットは読まないし、経済指標の解説もしない異色のコラムですが、毎回それなりのアクセス数をいただいているそうです。
自分自身のリスク許容度を難しい言葉を使わず意識することができれば、フィーリングで投資を行うステップを脱するきっかけになると思います。引き続き「投資をステップアップするためのヒント」を紹介していきたいと思いますのでよろしくお願いします。
さて、今回は連載50回時点と同じ趣向で、51~100回目の連載について「オススメコラム」「会心のコラム」を6本しぼってみようと思います。
読み逃しがあったらこれをきっかけにまとめ読みをしてください。
アセットアロケーションならぬアセットロケーションについて
資産の置き所としてのアカウントを「○○用」のように口座管理することはメンタルアカウンティングとして非効率的な判断に陥る例とされます。しかし、税制優遇などを合理的に判断して効率的な資産の置き所を管理すればこれはむしろ有意義なことです。アセットアロケーションならぬアセットロケーションについて紹介しています。
なんとなく「いいかも!」と思ったら「いいカモ」の始まり
(これもセット 「毎月5万円で1億円貯まる」の計算を正しく理解する)
投資については「おいしい話、本当はあるんでしょ?」という人が絶えません。こういう人はまともな投資方法でもマーケットのカモですし、金融詐欺にひっかかる恐れもあります。悲しいけれど、金融詐欺のような商品は消えることはありません。ぜひカモネギにならず、まともな投資をしてほしいと思います。
投資判断において、ピカソになってもゴッホにならない
ほとんどネタのようなタイトルですが、内容的には投資の勝ち方や続け方についておもしろく整理できていると思います。芸術的評価はともかくとして、ピカソは経済的に困ることはほとんどない人生を送ることができたことは間違いありません。残念ながらゴッホは存命中にお金の面で楽をすることはできませんでした。できれば私たちもゴッホではなくピカソ的マネーライフを送りたいものです。
投資資金を増やしていくステップでメンタルと戦術をどう変えるか
(これも ニューマネーとオールドマネーの感覚を持つ)
連続した2つのコラムが違うテーマで話しているのですが、投資初心者がステップアップしていくときのポイントをどちらもまとめています。金額が増加したときに着目して説明しているコラムと、保有資産と新規入金分とに分けて説明しているコラムという棲み分けです。いずれも個人投資家としてレベルアップするヒントになっていると思います。
先に失点を許したときの運用の心がまえ
私はサッカー好きなので、ときどきサッカーに例えて投資の説明をします。今回の例えはワールドカップのデータも用いて先に損失を出した場合の対応方法をまとめてみました。最初の売買で先に損失を出したとき、自分のメンタルが崩れることは要注意です。次の売買で損失も取り戻そうと考えるような過度なリスクテイクにならないようにしたいものです。
セールストークとして使われる年金破綻論の注意点
年金と投資のリンクを考えてもらうことは、年金教育家でもある私の得意テーマです。公的年金制度についてまともな知識をもたない業者が破綻論を引き合いにして金融商品の購入を促すことがありますがこれは要注意です。金融商品の高額購入の理由になっていることがほとんどですから、こうした業者とはつきあわないことが賢明です。
引き続き「なんとなく投資」からの脱却を目指そう
ここまで執筆してきたところで、マーケットの急落が生じています。26日にようやく下げ止まったようですが、投資経験が浅い人は初めてのマーケットの急落にパニックになっているかもしれません。
そんな人は、
株価が上がるほど、株を徐々に手放していく簡単なリスク管理アプローチ法
あたりを読むと、適切な投資スタンスの取り方を考えるヒントになりそうです。(振り返ってみると、自分でもなかなかいいこと書いているなと思いました(笑))
本連載は、投資のベテランではなく投資経験がまだ浅い人、トレーダーではなく会社員兼投資家のためにいろんな投資のヒントを提供していくのがテーマです。これからもユニークな視点、アイデアを紹介していきますのでよろしくお願いします。